連絡帳の書き方・例文|保護者から伝えたいことがあるときはどうする?

連絡帳の書き方・例文|保護者から伝えたいことがあるときはどうする?
保護者と学校のコミュニケーションに欠かせない、連絡帳。休む際の連絡やトラブルの相談などにも使われ、信頼関係を築くために重要なツールです。小学生になると、保育園や幼稚園の頃と連絡帳の扱いが異なる点にも注意したいところ。ふだんの連絡からお礼を伝えたいときの書き方まで、基本の流れと例文をたっぷりていねいにご紹介します!
目次

わが子が小学生になり、連絡帳の書き方に戸惑うママ・パパも多いのではないでしょうか。はじめての小学校の連絡帳に備え、使う目的や基本的な書き方について詳しく解説していきます!

伝えたい内容や場面に応じた例文やNG例も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

連絡帳の目的

学校によって扱いは異なりますが、幼稚園や保育園の連絡帳との大きな違いは、子どもも使う点。子ども、保護者それぞれの立場ごとに、連絡帳には目的があります。

子どもにとっての目的は、時間割や宿題・持ち物などの日々の記録をすること。一方で、保護者にとっての目的は、体調面の連絡はもちろん、挨拶やお礼、トラブルの相談などです。早退・遅刻や欠席といった出席にかかわる連絡には、出欠席連絡システムなどの手段を導入している場合もあります。

保護者から先生へ|連絡帳の基本の書き方

基本的な流れは、書き出し・本題・締めの3ステップ。保護者からの書き方として、一般的な形をご紹介します。

書き出し|挨拶

お手紙やメールのように、はじめには挨拶を入れることがマナーです。具体的な書き始めの例は以下の通り。

  • いつもお世話になっております
  • はじめまして。これから1年間よろしくお願いいたします
  • 運動会ではありがとうございました

本題|連絡したい内容

連絡帳は文字でのコミュニケーションになるので、誤解を生まずに的確に伝えることが大切。コツとしては、具体的かつ簡潔に、理由まで書くことを意識すると良いでしょう。特に、日にちや時間・場所を正確に伝えることがポイントです。

締め|むすびの挨拶

最後はむすびの挨拶でていねいに締めましょう。相手を思いやる言葉まで添えるとすてきですね。

  • 今後ともよろしくお願いいたします
  • お忙しいなか、読んでいただきありがとうございました
  • お手数おかけしてすみませんが、また何かあればご連絡ください

ケース別連絡帳「本題」の書き方・例文

ここからは、ケース別に本題の書き方を解説します。書き方のポイントや、例文までご紹介するので参考にしてみてください。

体調不良で学校を休むとき

子どもの様子と、発熱があれば体温まで伝えるようにしましょう。診断が出ていれば、病名も知らせることが大切です。

例文
お世話になっています。昨夜から体調が悪く、今朝検温したら37℃の熱がありました。今日は休ませて様子を見ようと思いますので、よろしくお願いいたします。

インフルエンザなどで数日学校を休むとき

学校は集団生活。感染症についてはより一層正確に伝える必要があります。出席停止扱いとなる場合もあるので、病名と休む期間をしっかりと医師に確認し、学校にも伝えるようにしましょう。

例文
お世話になっております。昨日の体調不良で病院を受診したところ、インフルエンザB型との診断でした。医師に確認したところ、〇日(木)まで休む必要があるとのことです。順調に回復できましたら、金曜日から登校させようと思っています。行事前の時期にご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

遅刻するとき

通院などで遅刻が事前に分かっている場合もあるでしょう。時間が読めないケースもありますが、目安の到着時刻まで伝えられたら理想的です。

例文
いつもお世話になっております。来週の〇日(水)は、定期健診後に登校するので〇時頃に学校に着く予定です。遅れての登校になってしまいますが、よろしくお願いいたします。

早退するとき

早退する時間を学校のタイムスケジュールに照らし合わせ、タイミングの目安まで伝えられると良いですね。迎えに行く場合は、場所も併せて書いておきましょう。

例文
いつも大変お世話になっております。〇日(金)の午後、通院のため早退させていただきます。給食後の13:00頃、正面玄関へ母が迎えに行きますのでよろしくお願いいたします。

家の用事で学校を休むとき

体調不良と違って事前に分かっている欠席は、早めに連絡しましょう。決定次第連絡し、欠席する日の前日にもう一度伝えるとていねいですね。

例文
授業参観ではお世話になりました。以前お伝えしたことの繰り返しにはなるのですが、明日〇日(金)は家族旅行のため欠席いたします。また週明けからよろしくお願いいたします。

体育や水泳の授業を見学するとき

授業の見学には、基本的に保護者の連絡が必要です。けがや症状によっては、体育の授業以外でも配慮を必要とするかもしれません。状態を具体的に伝えることはもちろん、経緯まで伝えることがポイントです。

例文
いつもお世話になっています。昨日の下校時、転んでアスファルトに右ひざを強く打ってしまいました。酷くないと思いますが、痛みを訴えるようでしたら今日の体育は見学でお願いしたいです。よろしくお願いいたします。

友だちとのトラブルを伝えたいとき

小学校の連絡帳は、子どもも使うもの。読めない漢字が多いとはいえ、子どもが読んで嫌な気持ちになることは文字に残さないことも大切な配慮です。連絡帳には具体的な描写は避け、電話や面談で伝えたい旨を記すようにしましょう。

例文
いつも大変お世話になっております。最近、友だちとのことで困っていることがあるようなので、可能でしたらお電話か面談でご相談させていただきたいです。お忙しい中申し訳ありませんが、ご都合のいい日時を教えていただいてもよろしいでしょうか。

先生に相談したいことがあるとき

友だちとのトラブルのケースのように、込み入った話になる場合は口頭での相談を選ぶようにしましょう。単純な話題であれば、連絡帳での相談も可能です。何を尋ねたいのか、何をお願いしたいのか、結論が分かりやすい文章を心がけましょう。

例文
お世話になります。昨日の体育の授業後から、体育帽子をなくしたと言っています。教室や運動場、落とし物入れも探すように伝えましたが、まだ見つからないようです。家のなかも引き続き探していますが、クラスの子どもたちにもお声がけいただけると幸いです。お手数おかけして申し訳ないですが、よろしくお願いいたします。

先生にお礼を伝えたいとき

形式ばった書き方にこだわるよりも、素直な気持ちを綴った方が思いは伝わりやすいでしょう。「先日は」と曖昧に書くと伝わらないこともあるので、明確にお礼を伝えたい事柄がある場合は具体的に書く方法がおすすめです。

例文
いつも大変お世話になっております。昨日の個人面談では、娘の学校での様子を詳しく教えていただきありがとうございました。新しい環境にすぐ慣れるか心配していましたが、お話を聞いて安心いたしました。引き続き、今後ともよろしくお願いいたします。

連絡帳の書き方でNGなことは?

連絡帳には宿題や明日の持ち物なども記しているので、子どもは自分で確認するために毎日開きます。保護者と家庭の連絡ツールとはいえ、子どもの目に触れさせたくないことは書かないようにしましょう。心配事やデリケートな話題、友だちの個人名を挙げての相談などは避けたいですね。

連絡帳ではなく電話での連絡が望ましいケース

連絡帳に書かない方がいい話題でも、学校に伝えたいこともあるでしょう。その場合には、連絡帳に文字として残すのではなく、電話で伝える方法がおすすめ。
以下のようなケースは直接電話で話した方が良いでしょう。

  • 友だちとのトラブル
  • 子どもが悩んでいることや困っていること
  • 学校への要望
  • 急を要する場合

***

保護者から伝えたいことがある場合には、こちらからの発信になるので書き方や伝え方に迷うこともありますよね。

連絡帳には堅苦しい型もなければ、難しいルールもありません。ご紹介した連絡帳の書き方のポイントや例文を参考にしながら、身構えずうまく活用していきましょう。

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執筆者

ライター・保育士 Akari

0・1歳の子どもたちと笑い合い、3・4・5歳の子どもたちと語り合ってきた保育士経験を持つWebライター。おやこ生活に役立つ記事を発信していきたいと思います。コスメライターの資格取得を機に執筆を始めたので、美容Webサイトを中心に執筆中。

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