【教員が解説】ひらがなは何歳から練習すべき?入学までに読み書きできた方が良い?

【教員が解説】ひらがなは何歳から練習すべき?入学までに読み書きできた方が良い?
小学校入学に向けて、「ひらがなの習得」は何歳から始めるのがいいのでしょうか。入学までに読めればいいのか、書けたほうがよいのか、読めないまま入学しても問題ないのか…。気になるひらがなの学習について、元小学校教員ライターが平均的な様子や、学習の実態を解説します。
目次

小学校教育において、国語科はすべての教科の基盤です。

その国語科で、入学して1番に学ぶのが「ひらがな」。
ひらがなを読んだり書いたりできるようになると、子どもの世界は大きく広がります。

「小学校入学まで読み書きできなくて大丈夫?」
「早め早めに教えるべき?」

幼児期のママ・パパは気になっている人も多いのではないでしょうか。
そこで元小学校教員でライターの秋野みんみが、ひらがなの習得時期の目安や小学校入学するまでにしておくべきことなどを解説します。

※本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。

ひらがなが読める・書けるようになるのは何歳から?


ひらがなは、早い子だと2歳頃から読めるようになり、年中ごろには読むだけでなく書くことができるようになる子どもも出てきます。年長になると、9割以上の子がひらがなを読めるようになるようです。

また、日本音声言語医学会の研究によると、習得には男女差があり、女の子の方が早い時期から読み書きに興味をもつ場合が多いようです。しかし、年長ごろには男女差はほとんどなくなっていきます。

参考:「幼稚園年長児におけるひらがな読み書きの習得度」日本音声言語医学会 音声言語医学収録

小学校入学までにひらがなが読めない・書けないのはダメ?

在籍していた幼稚園や保育園、本人のひらがなへの興味関心等によって、入学時のひらがなの習熟度は大きく違います。しかし、国語の時間に1文字1文字ていねいに学んでいくため、入学までに50音全ての読み・書きを完璧にしておかなくても問題ありません。

ただし自分の名前をフルネームで読み・書きできるようにしておくと、入学後がスムーズでしょう。
多くの小学校では、自分の名前の読み書きができる状態での入学が推奨されます。自分の机や持ち物の把握、プリント等への記名が入学後すぐに必要だからです。

ひらがなに興味が出てきたら習得のチャンス!

前述のように、ひらがなは小学校で学びますから、幼稚園や保育園のうちに必ず習得する必要はありません。しかし、ひらがなの読み・書きができるようになると、子どもの世界は大きく広がりますよね。

子どもが絵本やポスターなどを見て、「何て書いてあるの?」「これは『あ』だね!」のように、ひらがなに興味をもつようになってきたら、習得のチャンスです。

無理やり教えようとするのではなく、「ひらがなって楽しい!」という気持ちをもたせてあげるようにしましょう。そのための具体的な方法を紹介していきます。

ひらがなを練習する方法

幼児期にひらがなを練習するときには、とにかく「楽しく」がポイントです。ひらがなを使って遊んでいたら、自然と覚えていた!というのが一番の理想ですね。

身近な「ひらがな」に触れる機会を増やす

まずは、身近なところにあるひらがなに意識を向けることから始めてみましょう。

子ども達の生活の中には、たくさんのひらがながあふれています。生活の中でひらがなを見つけたときには、「〇〇と書いてあるよ」と声をかけましょう。「何て書いてあるでしょう?」と問いかけるのもいいですね。

また、ひらがなの書かれた知育積み木や知育マグネットで、文字を読みながら遊ぶのもおすすめです。積み木やマグネットで言葉作りをしたり、カルタのように集めたりするのも楽しいですよ。

繰り返し続けていると、ひらがなの形を覚えて意味を認識していくようになります。

鉛筆に慣れる

幼児期の子ども達にとって、クレヨンやペンと比べて細い鉛筆は持つのが難しいものです。

文字を書く練習を始める前に、まずは鉛筆を持ち慣れておくのが良いでしょう。

そのためには、初めての子どもでも扱いやすく作られた鉛筆を用意しましょう。形状が三角で芯の濃い鉛筆(6B、4Bなど)がおすすめです。三角鉛筆は自然と正しい持ち方が身に付きやすいので、文字や線がぶれにくくきれいに書くことができますよ。

また、鉛筆の持ち方は一度悪いクセがついてしまうと、修正するのに非常に苦労する場合が多いです。そのため、幼児期から正しい持ち方を身につくようにさせたいですね。

また、ひらがなを練習する前に迷路や点つなぎなどの幼児向けワークを利用して、鉛筆を動かす力をつける練習をするのもおすすめです。

学研 三角鉛筆 はじめてのセット

楽天市場購入はこちら

鉛筆の使い始めにぴったりのスターターセットです。 鉛筆の持ち方は、一度クセづいてしまうとなかなか治りません。正しい鉛筆の持ち方を自然と習得できる三角鉛筆はかなりおすすめです。

学研 3歳めいろ 太い線をなぞり始めたら


楽天市場購入はこちら

迷路をたどったり折れ線や曲線をかいたりしながら、楽しくえんぴつに慣れていくことができます。小学校ではひらがなを学ぶ前に線をかく練習から始めます。そのため、ひらがなを書く前の練習としてもおすすめです。

ママパパも一緒に「読み」「書き」する

子どもと一緒に、ひらがなを読んだり書いたりしてみましょう。

絵本を読み聞かせたりカルタ遊びをしたりと、一緒に楽しく遊びながらひらがなに触れ合えるようにできるといいですね。また、子どもが書きたがった言葉を見本に書いたり、一緒に手を持って書いてあげたりするのもおすすめです。

遊びながらひらがなを学べるおもちゃ・アイテム5選

幼児期にひらがなを学ぶときには、とにかく「楽しく」が大切です。ここでは、遊びながら楽しく遊べるアイテムを紹介します。

ギンポー  マグネット ひらがな

Amazon購入はこちら

ひらがなの形をしたマグネットです。 言葉作りをしたり文字を並べてみたりしながら、自然とひらがなを学んでいくことができますよ。

くもん出版  NEW ひらがなつみき 木製

Amazon購入はこちら

つみきの表面には幼児に身近な言葉とそのイラスト、裏面にはひらがなが書かれています。 付属のひらがな表につみきをのせてひらがな練習をしたり、かるた遊びをしたりしながらひらがなを学ぶことができますよ。

ひらがなどうぶつえあわせかるた

Amazon購入はこちら

動物が好きな子におすすめ。絵合わせをしながら、ひらがなに親しむことができますよ。 筆者の子どもが通う幼児教室でも、先生がおすすめされていました。

アンパンマン おして!ひらいて! あいうえお教室

Amazon購入はこちら

ボタンを押すと文字が開いて、ひらがなやカタカナの勉強をすることができます。 電池不要なのも嬉しいですね。

マザーガーデン ユニコーン お風呂でひらがなセット

Amazon購入はこちら

濡らすと浴槽の壁や浴槽に張り付くあいうえお表です。

ひらがなブロックを並べて言葉遊びをしたり、表の上にブロックを貼っていったりして、お風呂で楽しくひらがなを学ぶことができますよ。

***

ひらがなは小学校に入学したら必ず習いますから、幼児期に無理やり完璧に教えこむ必要はありません。 しかし、子どもが興味をもっているなと感じたときはチャンス!おやこで遊びながら楽しく学んでいけたらいいですね。

※紹介している商品は、おやこのくふうで販売しているのではなく、各サイトでの販売になります。各サイトで在庫状況などをご確認ください。

※記載の情報や価格については執筆当時のものです。価格の変更の可能性、また、送料やキャンペーン、割引、クーポン等は考慮しておりませんので、ご了承ください。

line

おすすめ記事

「知育・遊び」人気ランキング

うちの子の年齢別情報

おやこの毎日に
役立つ情報をお届けします

facebook instagram