年末年始、帰省する?しない?子育て家庭の悩みは「巣ごもり年末年始の子どもとの過ごし方」

年末年始、帰省する?しない?子育て家庭の悩みは「巣ごもり年末年始の子どもとの過ごし方」
12月14日〜17日に株式会社キッズスターと株式会社くらしにくふう「おやこのくふう」編集部が共同で行った「2020年子育て家庭における年末年始の過ごし方」調査では実家に帰省する予定は2割、まだ決まっていない人が3割とコロナ感染症拡大が年末年始の過ごし方に大きく影響を与えているのがわかりました 。
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日に日にコロナウイルス感染者数が拡大し、12月28日〜Go TOキャンペーンも全国中止になるなど、外出自粛の傾向が強くなっています。そんな中迎える年末年始。子どものいる家庭ではどのように過ごす予定なのでしょうか?

12月14日〜17日に株式会社キッズスターと株式会社くらしにくふう「おやこのくふう」編集部が共同で行った「2020年子育て家庭における年末年始の過ごし方」調査では、今年の年末年始がいつもとは異なる様相を表していることが、明らかになりました。

実家に帰省する予定は2割にとどまる。まだ決まっていない人も3割

今回、通常は年末年始に帰省する人たちに「2020年年末年始に実家に帰省する予定はあるか」について伺ったところ、44.3%の人が「帰省しない」、23.3%の人が「帰省する」と回答。いっぽう、「まだ決まっていない」という人が32.4%を占めました。

帰省しないと答えた人の帰省しない理由は、「帰省することで親にコロナが感染するのが怖いから」(44.3%)の回答が1位。新型コロナウイルス感染症は高齢者が重症化しやすいことから、高齢の親にとって自分たちや子どもが感染リスクになるのを防ぎたいと考えていることがよくわかります。

また、調査のタイミングはGoToキャンペーンの中止が一部地域では実施され、全国的にどうするかが議論されていた時期。「ニュースなどを見ているといま移動しないようにという声が多いから」(15.0%)が2位となりました。

また、帰省しないと答えた人と帰省すると答えた人の自宅と実家の位置関係を聞いたところ、帰省しないと答えた人のほうが、同じ都道府県内「ではない」割合が高く、4・5月の緊急事態宣言時でも話題になった「県またぎ」を避けようとしている傾向が見てとれます。

帰省する人はマスク、車での移動、手洗い・アルコール消毒など「移動中の感染対策」を徹底

また、帰省すると決めている人に帰省時のコロナウイルス感染症対策について伺ったところ、1位「移動時はマスクをする(大人)」(73.5%)、2位「移動時はマスクをする(子ども)」(65.3%)、3位「移動は車にする」(62.2%)4位「移動時、帰省時はこまめに手を洗う」(55.1%)5位「移動時、帰省時はこまめにアルコール消毒をする」(51.0%)など、移動時の感染対策を徹底しようとしているのがわかります。

また、「帰省する前は毎日検温をする」(46.9%)、「帰省する前は会食しないなど普段より感染対策を心がける」(33.7%)など事前の自身の健康管理、対策を徹底する人も。コロナウイルスを高齢の親のいる帰省先に「持ち込まない」ことを心がけている人が3割超。中には「PCR検査を受けてから帰省する」という声もありました。

ただし、「実家での食事の時はなるべくしゃべらない」(14.3%)、「食事をせずに家に帰る」(4.1%)と、年末年始イベントの要である食事による団らんシーンにおいては徹底した感染対策を行うのはむずかしい様子も見られました。

帰省しないときに代わりとなる、祖父母と孫のコミュニケーションは「LINEビデオ通話」が人気

コロナ禍になって、「孫と祖父母がなかなか会えない」というのが家族間コミュニケーションでの問題としてよく取りざたされています。ゴールデンウィーク、お盆…となかなか会えず、年末年始こそと思っていた家庭も多いのではないでしょうか?

そこにきてこの年末年始コロナ事情。帰省しない代わりに子どもと祖父母はどのようにコミュニケーションをとる予定かを聞いたところ、1位「電話でのコミュニケーションをとる」(32.5%)、2位「LINEのビデオ通話でコミュニケーションをとる」(29.2%)、3位「年賀状を送る」(23.0%)という結果となりました。

従来の年賀状を超え、そして電話に肉薄する勢いのLINEビデオ通話。声だけではなく、実際に顔を見たいという特に祖父母側の願いにぴったり叶ったこのコミュニケーションツールは、コロナをきっかけに、祖父母世代にも浸透していったといっても過言ではないようです。また、LINE通話だけでなく、Zoom(1.0%)、そのほかのオンライン通話(5.3%)の回答もあるなど、オンライン通話が電話に変わる孫コミュニケーションツールとなりつつあることがわかります。

また、帰省しないお正月にあたってお年玉はどうなるかを聞いたところ、1位「わからない、決まっていない」(34.9%)に次いで2位は「現金書留で送ってもらう/送ってもらうことになりそう」(17.2%)、3位「帰省しないのでお年玉はもらわない/もらわないことになりそう」(14.4%)となりました。

ただし、親が立て替える(6.7%)、振り込んでもらう(6.2%)、キャッシュレス決済で送ってもらう(1.4%)と全部で3割強の子どもたちは何かしらの形で、お年玉をもらえることができそうですよ。よかったですね!

急に訪れたコロナ第3波に約5割が不安増加。子育て家庭の悩みは「年末年始の過ごし方」

秋になり、感染者数も落ち着き、GoToキャンペーンが始まり…と人々の気持ちも少しずつ晴れやかに向かっていたものの、11月下旬から12月にかけて一気にコロナ第3波が到来した感が。

そこで、「1か月前(11月上旬ごろ)に比べてコロナに対する子育てにおける不安に変化はありましたか」ときいたところ、「とても不安が大きくなった」(22.5%)、「まあ不安が大きくなった」(30.5%)と合計53%の人が不安が大きくなったと答えています。

不安の要素はやはり「子どもが感染したらと思うと不安」(78.8%)が1位ですが、「家で過ごすことが増え、子どものストレスがたまりそう」(34.6%)「「家で過ごすことが増え、子どもが体力を持て余しそう」(29.1%)など、おうち時間による子どもへのストレスを気にしている様子がわかります。

また本来ならば、いろいろな予定で楽しめる年末年始だけに「冬休み・年末年始のイベントがいろいろなくなりそうで子どもがかわいそう」(34.6%)、「またお出かけができなくなりそうなので、子どもがつまらなそう」(34.1%)と、子どもがつまらない年末年始を過ごすことを懸念している声も目立ちました。

いっぽう、緊急事態宣言下でも注目になった「おうち時間増による親のストレス増」。今回も「家で過ごすことが増え、子どもを叱ることが増えそう」(25.1%)、「家で過ごすことが増え、親側に子育てのストレスがたまりそう」(23.5%)と、忙しい年末年始だけにおやこ関係をどううまく維持していくかも大きな課題といえそうです。

《調査概要》
・調査テーマ:2020年子育て家庭における年末年始の過ごし方
・調査方法:インターネットによる調査
・調査時期:2020年12月14日〜12月17日
・調査対象:「ごっこランド」利用者
・調査対象者数:494名

未曽有の「巣ごもり年末年始」。やるべきことは最小限に、おやこで楽しく過ごす時間を

GoToキャンペーンなどもあり、やっと実家に帰省できると年末年始を楽しみにしていたおやこの方も多いかもしれませんね。子どもたちも、いろんなイベントがなくなってかわいそう・・・でもありますが、ここは気持ちをリセット。

年末年始、やらなければならないリストを見直して、「やったほうがいいけどやらなくてもなんとかなる」ものを洗い出し、やるべきことを最小限におやこでのんびり、まったり過ごしてみるのもアリかもしれません。

おやこでお料理をしてみたり、子どもの心が落ち着くと人気のセンサリーボトルを作ってみたり。

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おやこ共々、ムリしない、がんばりすぎない。笑顔の年末年始をぜひすごしてください。

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