幼児期に暗唱するならこれがおすすめ!九九よりも、唱えて覚えておくといいこと

幼児期に暗唱するならこれがおすすめ!九九よりも、唱えて覚えておくといいこと
子どもの言葉を覚える力には、ときどき驚かされますね。 頭のやわらかい幼児期に、暗唱するといいことをまとめました。
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元・小学校教員の、かなです。 小学校1年生でも「九九を家で覚えたよ!」(九九は2年生算数の内容)と聞かせてくれる子がいます。興味をもって覚えるのはとてもいいことですが、せっかく覚えさせるなら、みんないずれ習うことよりも次のようなことを覚えさせてはいかがでしょうか?

住所・おうちの人や祖父母の名前・電話番号を覚えて言えるようにしておく

最近の子どもたちの中には、住所を知らない子がたくさんいます。 小学校中学年になっても、自分が住んでいる市町村がどこなのか、それはどこの地域なのかということですら、知らない子がいるのです。 おうちの住所や身内の氏名、電話番号などを、呪文のように口に出して覚えさせてみてください。 子どもが大好きなものばかりなので、よろこんで覚えます。

おじいちゃんやおばあちゃんの前で言えたら、よろこばれるでしょう。 迷子や災害時などの緊急のときにも、覚えていると周りに助けてもらいやすいですよね。 お手紙を書いたり、番号を入力して電話をかけたりする体験も楽しめます。

絵本をとおして古文にふれ、暗唱して楽しむ

小さい子にはむずかしすぎると思われるかもしれませんが、日本の古典や論語の名文を暗唱することで、言葉の感覚を豊かにすることができます。 武士の子たちの学習の定番に、論語の暗唱がありました。 今でも「素読(そどく)」として全校で取り組んでいる小学校もあるのです。 有名な古文にはリズムがよいものが多く、口に出すと心地よく感じます。 親しみやすい絵本がたくさん出ているので、お気に入りのものを選んでみてはいかがでしょうか? わが家の子どもたちは、「枕草子」と「平家物語」の冒頭がお気に入りで、覚えていました。 「中学校ではじめて意味がわかったけど、もともと知っていたからわかりやすかった。」と言っています。 小さいときに意味がわかる必要はありません。 「むずかしいことばが言えて、すごいでしょ!」と思わせてあげてください。

好きなジャンルをきわめて「○○はかせ」をめざしてみる

お子さんが好きなものは何ですか? 恐竜、魚、昆虫などの生き物系? 働く車や電車などの乗り物系? 歴代の「○○キュア」ぜんぶ言えちゃう?

「このことだったらよく知っているよ」ということがあるのではないでしょうか。 「○○はかせ」と言われることは、子どもにとってすごくうれしいことです。 誰にも負けないことがあるのは、子どもの自信を高めてくれます。 無意識に、記憶力をみがくのはすごいことです。 大人にとっては「そんなこと」でも、ほめて認めてあげてくださいね。

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子どもは覚えることが得意ですが、興味がなければなかなか覚えられません。 自分で「覚えよう」とがんばれるようになるのは小学校入学以降になるようです。 しかし自分が好きなものとなると、その記憶力には驚かされます。 幼児期には、記憶や言葉の力の基礎を育てておくことをおすすめします。

ライター/監修:かなせんせい(・小学校教諭専修免許状・幼稚園教諭第一種免許状・中学校教諭第一種免許状(理科)・高等学校教諭第一種免許状(理科)・図書館司書教諭)

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執筆者

・小学校教諭専修免許状/幼稚園・中学校(理科)・高等学校(理科)教諭第一種免許状/図書館司書教諭免許状資格 かなせんせい

小学校に15年勤務し、教員として子どもや親御さんとかかわってきました。教え方や自分の子育ての経験を保護者に伝えたときに喜んでもらえた経験から、退職してからもライターとして活動しています。

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