来週3月3日(水)は桃の節句、ひなまつりです。
女の子の健やかな成長を祈る年中行事ですが、春の訪れを祝う季節の行事の側面も。そこで誰もが楽しめるかわいいメニューをご紹介します。
作るのは、ひし餅に見立てたひし形の3色ケーキずし。型は、牛乳パックを切って使うので特別な用意はいりません。 子どもが担当するのは「混ぜる」「詰める」「飾る」。電子レンジで簡単に作れる炒り卵とお花にみたてたハムを飾って、デコレーションまでたっぷり楽しみましょう。
すし飯*…120g
鮭フレーク…大さじ1/2
青のり…小さじ1/2
絹さや…3枚
ハム(薄めのものがおすすめ)…1枚
卵…1個
塩…ひとつまみ
砂糖…小さじ1/2
*水を少なめに炊いたご飯にすし酢を表示の分量混ぜる。すし酢から作る場合は下記参照
材料:米2合、すし酢の材料(米酢100ml、昆布(10㎝四方)1枚、砂糖大さじ6、塩小さじ1)
ひし形を作る型は、牛乳パックを使います。きれいに洗った牛乳パックの口の部分を切り落とし、筒状のまま、長さ5㎝くらいのところで切ります。
子どもの分のすし飯を詰める型としては、高さのあるものになりますが、最後のデコレーションで炒り卵がこぼれ落ちるのを防げるので、これくらいの高さがあるほうがきれいに仕上がります。
さあ、すし飯作りから始めましょう。
かために炊いたご飯は、飯台に移しておきます。飯台がなければ、バットやボウルでもOK。熱いうちにすし酢をまわしかけ、しゃもしで混ぜて全体にいきわたらせます。ご飯が熱いので、大人が担当してください。
全体にしっかりすし酢がいきわたったら、うちわですし飯をあおいで冷まします。
混ぜながら冷ますと、すし酢がご飯にいきわたる前に冷めてしまうので、必ず混ぜ終わってから。早く冷ますほうが、無駄な水分が抜けて、つやのあるおいしいすし飯になります。
「さめてきたかな?」「ご飯がつやつやしてるよ!」と変化を見ながら冷まします。
次は、炒り卵作りです。電子レンジで作れるので、混ぜて細かくする作業を子どもにお願いしましょう。泡だて器を用意します。
卵に塩と砂糖を入れてよく混ぜたら、電子レンジに30秒かけましょう。
最初の1回は、縁がすこし固まり始めるくらいで、まだとろとろの液体です。泡だて器でよく混ぜて崩しておきましょう。
2回目以降は全体が固まってきます。ぐるぐる混ぜるだけでは細かくならない部分もできてきますので、泡だて器でつついて細かく卵を砕くようにします。
最初は大きなかたまりだった卵が、だんだんほぐれて、炒り卵らしくなってきます。電子レンジに再びかけるタイミングで、卵のつぶし具合は大人がチェックしてあげてください。
パラパラの細かい炒り卵になれば、そこで加熱をストップします。
トッピング用のハムのお花です。大人が写真のように切り込みを入れます(切り落とした端っこは、ハムの味チェックにどうぞ)。
切り込みの入っていない、つながっているほうを抑えながら、手前から奥にむかってくるくると丁寧に巻いていきます。
ハムが分厚いと巻きづらいので、できるだけ薄いハムを使うのがおすすめです。
ハムの厚みで巻いたお花がまた広がってしまうときは、爪楊枝やピックなどで根元をかるく留めておきましょう。
次は3色のすし飯作りです。分量のすし飯は、大人が3等分してあげてください。
鮭フレークを入れたらスプーンでよく混ぜます。
ごはんだけがかたまっているところがないか、確認しながら混ぜましょう。
青のりも同様に、全体にいきわたるように、ゆっくりと丁寧に混ぜます。
あまり力を入れてスプーンを押し付けると、せっかくのご飯粒がつぶれてしまうので、ふわっと丁寧に、がポイントです。
さあ、組み立ての時間がやってきました!
お皿に型を置いて、まずは青のりのすし飯から。全部型の中に入れて、スプーンでできるだけ平らに広げます。
あまりぎゅぎゅっと押しつぶさなくてもいいですが、できるだけ平らにしておきましょう。次は、プレーン、そして鮭フレークと、順に入れては平らに広げていきます。
ちょうど型の半分くらいまでの高さにすし飯が入ることになります。
表面を平らにしたら、炒り卵をトッピング。スプーンで入れて、広げていきます。
量はお好みで結構ですが、大さじ3くらいがちょうど乗せやすい量になります。炒り卵を少しかき分けて、ハムのお花を差し込むように真ん中に飾ります。
周りに絹さやをちりばめたら完成です。
型の上の部分を両手でつまんで、少しずつ持ち上げてみましょう。ゆっくり型が抜けてきます。もし抜けづらいときは、大人が少し手伝ってあげてください。
型がはずれたときが一番盛り上がる瞬間です。
3色のすし飯と黄色の炒り卵にピンクのハム、緑の絹さやが彩り鮮やかなケーキずしが完成しました。 ひなまつりが盛り上がること間違いなし!女の子も、男の子も、ぜひ試してみてくださいね。
料理研究家 関岡 弘美
食育雑誌の編集に携わった後、渡仏。フランス料理、菓子、ワインを学ぶ。現在は、雑誌、テレビ、広告などを中心にレシピを提案。都内でおもてなし料理の教室を主宰。4歳の息子の子育てに奮闘中。
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