子どもの「勝ち負けへのこだわり」への向き合い方|保育士が大切にしている視点

子どもの「勝ち負けへのこだわり」への向き合い方|保育士が大切にしている視点
「勝たなきゃ嫌だ︕」とグズったり泣いたりして前に進めない子っていますよね。 勝ち負けへのこだわりは、成長期の子どもによく見られるもので、いたって正常な反応です。 肝心なのはこだわりの背景を理解し、子どもの気持ちに寄り添うことです。 保育の現場から学んだ「勝ち負けへのこだわりとの上手な付き合い方」をご紹介します。 一緒に子どもの成長を見守っていきましょう。
目次

勝ち負けにこだわる姿に、戸惑っているママやパパも多いのではないでしょうか。 負けたらつまらないからやりたくない。

そんな勝つことへのこだわりは、成長の過程でよく見られるもの。 大切なのは、子どもの気持ちに寄り添いながら、ゆっくりと向き合っていくことです。  

1. 勝ち負けへのこだわりの心理的背景を理解する

勝ち負けにこだわる子どもの行動の背景には、さまざまな心理的要因が隠れています。 「負けると恥ずかしい」「勝たないと認められない」。

そんな不安や焦りから、勝利にこだわるのかもしれません。 園でも、勝ち負けにこだわる子どもの心の内を理解することを大切にしています。

おうちでも「どうして勝ちたいの?」と、子どもの気持ちを汲み取ってみてください。 勝ち負けへのこだわりの裏側にある子どもの思いに気づくことが、適切な向き合いかたへの第1歩となります。

2. 負けることを恐れない心を育む

勝ち負けにこだわる子どもには「負けることを恐れない心」を育むことが何より大切。 「勝つことだけがすべてじゃないんだよ」「負けても大丈夫。次があるからね」。

そんな風に、負けを恐れない心構えを伝えていきましょう。 園でも、ゲームで負けても「楽しかったね」と笑顔で振り返ることを大切にしています。

負けたときの子どもの気持ちを受け止めつつ「また挑戦しようね」と励ますことで、子どもは少しずつ「負け」を受け入れられるようになっていきます。

勝ち負けだけでなく、一緒に取り組んだ過程をよろこび合える。 そんな経験をゆっくりと積み重ねていきたいですね。

3. ルールを守ることの大切さを教える

勝ち負けへのこだわりが強い子どもには、ルールを守ることの大切さを伝えていくことも大切なポイントです。 「ルールがあるから、みんな公平に遊べるんだよ」「ルールを守ることで、楽しく遊べるんだよ」

そんな風に、ルールの意義を子どもなりに理解できるよう優しく説明してあげましょう。 園でも、ゲームのルールを子どもたちと一緒に確認し、守ることの大切さを体感できるようにしています。

ルールの大切さを実感できる子どもは、勝ち負けにとらわれない楽しみかたができるようになるはずです。

4. 感情をコントロールする力を育てる

勝ち負けにこだわる子どもには、感情をコントロールする力を育てることも欠かせません。 負けたときの悔しさ、勝ったときの喜び。

おうちでも「イライラしたときは、大きく深呼吸してごらん」「落ち着くまで、少し休もうか」など、感情と向き合うヒントを子どもに教えてあげましょう。 自分の気持ちを言葉にできるようになることも、感情コントロールの第1歩。

「悔しかったね」「うれしかったね」と、子どもの感情に共感しながら、一緒に言葉を探していく。 そんな関わりが、子どもの心の成長を支えます。

5. 勝ち負けだけが全てではないと伝える

何より大切なのは、勝ち負けだけがすべてではないと子どもに伝えていくこと。 「一緒に遊べて楽しかったね」「ルールを守れたね」

勝敗以外の視点から、子どものがんばりを認めてあげましょう。 園でも、ゲームの後には「みんなで協力できたね」「友だちを応援できたね」と、勝敗以外の過程を振り返ることを大切にしています。

「勝ち負けよりも大切なことがある」と気づくのは時間がかかるかもしれません。 それでも、勝ち負けを超えた先に、きっと子どもの大きな成長が待っています。

まとめ

子どもの勝ち負けへのこだわりは、成長の過程でよく見られるもの。 大切なのはこだわりの心理的背景を理解し、負けを恐れない心を育むこと。

ルールの大切さを教え、感情をコントロールする力を育てること。 そして何より、勝ち負けだけがすべてではないと伝えていくこと。

その積み重ねが、子どもの心を少しずつ成長させていくのです。 保育士として、たくさんの子どもたちの勝ち負けへのこだわりに寄り添ってきました。

負けても、その感情と向き合っている子どもたちの姿を見るたび、子どものたくましさに胸を打たれるのです。 おうちでもどうか焦らずに、子どもの気持ちに寄り添ってあげてください。

勝つことだけがすべてじゃない。 負けてもまた挑戦できる。

そう信じられる力がたくさんの子どもの中に育まれますように。

監修/ライター:でん吉(保育士)

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執筆者

保育士 でん吉

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