青臭さや食感、見た目でどうしても苦手な子が多いのが野菜です。 でも、食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素を摂るためにも、子どもにはしっかりと野菜を食べてほしいもの。 中でもに、ピーマン、小松菜、ナスといった苦みやアクの強い野菜は苦手な子が多いよう。
本記事では、これらの3種類の野菜を美味しく食べられるアイデアを管理栄養士のママが紹介します!
子どもの味覚は、甘みや旨み、塩味を好む傾向にあり、苦みや酸味、渋みといった味は苦手なもの。
野菜の中には、苦みを持っていたり、酸味の強いものが多く、つまり子どもの食の好みには合わないのは当然といえるのです。また、子どもが苦味や酸味を嫌うのは、苦み=毒、酸味=腐敗を本能的に察知するためといわれています。
みなさんも、子どもの頃苦手だった野菜が、大人になるとおいしく感じられるようになったという経験はありませんか。成長とともに味覚は育っていき、味の感じ方や嗜好も変化していきます。
だからといって、「苦手な野菜は食べなくてもいいや!」ということにはなりませんよね。
ただ、苦手な野菜を見るだけで、食べる意欲そのものが減退してしまう子も。そこで苦手な野菜をぱくぱく食べてもらうのに必要な3つのコツを紹介します!
子どもの野菜に対する苦手意識を必要以上に植えつけないよう、野菜を上手に料理にとり入れていきましょう。
そこで、苦手な子どもが多いピーマン、小松菜、ナスを使った野菜の苦手克服レシピを紹介します。
独特な苦みを持つピーマンは苦手という子どもは、本当に多いもの。ピーマンを食べてもらうためには、苦みをわかりにくくするのがおすすめ!
たとえば、カレーに入れたり、チンジャオロースにしたり、香辛料や肉の旨みでピーマンの苦みを感じにくくすると食べやすくなります。
ほかにもおすすめなのが、ピーマンを茹でてごま和えにするテクニックなんです!
炒めたり焼いたりする調理法を選びがちなピーマンですが、実はゆでることで苦みを緩和することができるんです。
この「ピーマンのごま和え」レシピは、細切りにしたピーマンをさっと茹で、すりごまとめんつゆなどで和えるだけの簡単料理。
すりごまの香ばしさと旨みも手伝って、ピーマンなのにぱくぱく食べられます!お好みで、ハムやちくわを加えると、さらに子ども好みの味になりますよ。
葉野菜の中でも、シャキシャキとした食感に独特のえぐみや苦みを持つ小松菜は、子どもにおいしく食べてもらうのに工夫がいる野菜のひとつ。
葉野菜が苦手な子どもにおすすめなのが、お好み焼きやチヂミなどの粉ものに混ぜ込むテクニック!今回は、小松菜をチヂミに入れてみました。
ニラやネギで作るイメージの強いチヂミですが、実はどんな野菜でもおいしく作れます。
小松菜は食感を消すため小さくカットし、お好みの野菜と一緒にチヂミに混ぜ込んで焼いてみましょう。
今回は、ほっくり旨みたっぷりに仕上げるために、短冊切りにした長いもと玉ねぎ、チーズ、豚肉も入れて焼いてみました。ほかにも、甘みを持つコーンや食感の楽しいタケノコなどを入れてもよいですね。
大人は辛みのあるたれにつけて、子どもはポン酢+マヨネーズにつけていただきます。
小松菜が苦手な我が家の子どもたちも、お浸しや炒め物だと箸が進みませんが、チヂミに入れるとよく食べてくれますよ。
小松菜はチヂミの生地の中に姿を消しているので、「THE 野菜」という見た目にならないのもうれしいですね。
最後に紹介するのは、アクが強い野菜のナス。ナスのアクはポリフェノールの一種なので、そのまま食べても大丈夫ですが、子どものなかにはこの独特の風味が苦手な子も…。
そんなナス嫌いの子には、ナスをひき肉と一緒に餃子に包んだ、ナス餃子をお試しあれ!みずみずしいナスを餃子の皮で包み込むことで、ジューシーに食べられますよ。
ナスは小さくカットし、ひき肉やキャベツのみじん切り、お好みの調味料と合わせ肉種を作りましょう。ひき肉は少量でも、旨みたっぷりに仕上がります。
今回は、みじん切りにしたナスにキャベツと豚ひき肉、ネギ、生姜、ごま油、調味料を入れて作りました。
我が家のナス嫌いの子どもも、ナスが入っているとは気づかずぱくぱく食べました。ナスが入っていることを伝えると、「ぜんぜん気がつかなかった!」とのこと。
苦手な野菜も、食べる回数を重ねることで徐々に味に慣れ、食べられるようになっていきます。
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今回紹介したほかにも、調理の過程から子どもと一緒に楽しんでみたり、家庭菜園で苦手な野菜を育ててみたりするのも効果的。
まずは、姿を見えなくしたり味つけを工夫したりして、苦手な野菜をおいしく食べられたら十分です。「子どもに、苦手な野菜を克服させないと!」と気負うのではなく、「苦手な野菜も、大きくなったら食べられるようになる」と長い目で見て、毎日の食事にうまくとり入れてみてくださいね。
ライター peekabooライター
子育てママの働くオフィスpeekaboo、ライターチームです。さまざまな経歴を持つ、50名以上のママが在籍しています。
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