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話題の育児書を読んでみた!子育てブックレビュー

注目の非認知能力は、生活の中での「あそび」で育つ!?長引くおうち時間にネタ切れの親子も必読!!

注目の非認知能力は、生活の中での「あそび」で育つ!?長引くおうち時間にネタ切れの親子も必読!!
注目されている「非認知能力」がおうちや公園での遊びで育てられる?『非認知能力を育てる あそびのレシピ0歳〜5歳児のあと伸びする力を高める』(大豆生田啓友、大豆生田千夏 著/講談社)を子育て中のライター西方さんが読んだブックレビューです。 ※本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。
目次

こんにちは。ライターの西方です。

子育てとは切っても切れない関係である毎日の「あそび」。
「子どもの年齢に合ったあそびがわからない」「おもちゃを買ってもすぐに飽きてしまう」といった悩みがつきものですよね。

今回私が読んだのは、『非認知能力を育てる あそびのレシピ』(講談社)。
おうち時間が増えて遊びがネタ切れ気味なわが家…この本で親子の時間をもっと充実させたい!と期待して読み始めました。

著者はEテレ「すくすく子育て」をはじめテレビ出演や講演活動など幅広く活動中の大豆生田啓友さんと、長年子育て相談に関わり現在カナダで親のためのプログラムを行う大豆生田千夏さん。
彼らは、「子どもの力を伸ばす遊びに特別な道具や技術は必要ない!」といいます。

子どもは「遊び」で自ら非認知能力を伸ばしている!?

最近注目されている「非認知能力」。
なにかに熱中する力・自分の気持ちをコントロールする力・自己肯定感などが含まれ、子どもも大人も"自分の力で生きていくために必要な力"とされています。この非認知能力を本書では、そのときすぐにではなく、あとになって伸びてくることから「あと伸びする力」と呼んでいます。

この「あと伸びする力」を伸ばすためには、「あそび」が重要なんだそう。子どもはあそびの天才と言いますが、ただあそんでいるのではなく、あそびの中で自然と「アクティブ・ラーニング」を実践しているというのです。

「ティッシュペーパーを箱から出し続ける」や「手に持ったものをなんでも投げる」なんていう「いたずら」も、子どもにとっては重要な「あそび」なんだとか。これらの子どもが夢中になっているあそびを大事にしてほしい、と著者は言いますが、すべてを受け入れるのはなかなか難しいですよね。

そこで役立つのが、この本が紹介する「あそびのレシピ」です。

出し入れ・水の移し替え・運ぶ…子どもが大好きな動きをあそびに!

「あそびのレシピ」として紹介されている「あそび」は、「えっ!そんなこと?」と思うような簡単で普通のことばかりです。

たとえば「出したり、入れたり」するあそび。ティッシュペーパーを箱から出す、親のカバンや財布から中身を出す、いたずらの大定番をあそびの中で再現。

紹介されている「ぽっとん落とし」を作ってみました!

ペットボトルのフタを2つテープで張り合わせたものを、穴を開けた容器に落とすあそびです。フタのストックがこれだけだったのですが、一気にぽとんぽとんと落として「もういっかい!」。
もっと指先を使えるようになってきたら、切ったストローをペットボトルの容器に入れるあそびもヒットするかも。

また、お風呂で「水を移し替えるあそび」もハマる子が多いんだとか。試しにいらなくなった容器やおままごとのコップをお風呂に持ち込んでみました。

お湯を入れてこぼしたり、コップに移し替えたり、ピューっと出してあそんだり。ルールのない自由なあそびができて楽しそうです。

それから、「運ぶ」あそび。たくさん運べることは、子どもにとってうれしいことだと著者は言います。たしかに日常でよく「なんでこんなものがこんなところに?」と思うことがあり、子どもって物をよく運んでいますよね。

そこで、たくさん運べるように、おままごとコーナーにお盆と持ち手つきの小さなカゴを加えてみました。

お盆に載せるのを手伝うと、さっそく「そーっと、そーっと」「はい、どーぞ」と喜んで運んでくれました。「運んでください」と頼むと、お手伝いできるのが楽しいのか進んでお片づけもしてくれます。

そんな、子どもの「はこびたい」「もっていきたい」気持ちをくんで、たくさんお手伝いをしてもらったり、「運んでくれてありがとう」と伝えたりすると、子どもはもっとうれしくなるんだそうです。

あそびは何気ない親子の日常にあふれている!

実践してみたもののほかにも、植物や虫などと触れ合う自然あそびや、絵本の楽しみ方、大人との触れ合いあそびもたくさん紹介されています。

いずれも、新しいおもちゃの購入や大人がなにか練習する必要はなく、「これ使えるかな?」と家にあるもので代用したり、声かけを工夫したりするだけでいいあそびです。

すぐにできるものや、ちょっとした工作もハードルが低いものばかりで、あそびに困ったら順に実践していきたいと思いました。

それから子どもにいたずらされたとき、やめさせて終わりになってしまっていましたが、本書ではいたずらをあそびに変換して紹介してくれています。わが子の困ったいたずらから「夢中になれるあそび」を見つけられたら、親も子どもも毎日が楽しくなるのではないでしょうか。


『非認知能力を育てる あそびのレシピ 0歳〜5歳児のあと伸びする力を高める』 著者:大豆生田 啓友、大豆生田 千夏
発行:講談社
定価:単行本1,540円(税込)/Kindle版(電子書籍)1,265円(税込)
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【わたし的評価】
満足度   ★★★☆☆
実践度   ★★★★★
読みやすさ ★★★★★
わかりやすさ★★★★☆

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執筆者

ライター 西方 香澄

徳島で生まれ育ち、大学進学を機に神戸へ。養護教諭・児童発達支援など教育に従事したのち独学でライティングをはじめる。夫・1歳になった娘とクリエイティブな毎日をつくるため、現在デザインも勉強中。

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