潮の満ち引き(潮汐)が起こる理由は?満潮と干潮とは?そのしくみをわかりやすく解説!
夏休み、ふだんより親子の時間が長くなるこの時期、親は子どもから「なぜ?」「どうして?」の疑問をぶつけられる機会も増えますよね。
子どもが何かに疑問に思ったことについて、親がすべてを正しく解説できるようにしておくのはなかなか難しいもの。一体、どのように寄り添えばよいのでしょうか。
園舎をもたず森の中での自然保育を行う「森のようちえん さんぽみち」園長の野澤俊索さんにメッセージをいただきました。
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「どうして?」「なぜ?」という疑問を持つことは、とても大切なことです。大人になると"常識"という気持ちにかき消されてしまい、疑問を持つことすら忘れてしまいがち。
ところが子どもたちは素直です。「どうしてリンゴは木から落ちるのか?」という疑問から万有引力を発見したニュートンのように、当たり前だと思うことを素直に疑う気持ちを大切にして大きくなってほしいと思います。
子どもたちが「どうして?」と聞くとき、「こうだよ」と答えても、それについてさらに「どうして」を繰り返す経験はありませんか?
子どもたちが疑問に思うことの本質は、意外に深い理(ことわり)が隠されていたりします。その正解を理解するためには高度な思考が必要で、本当の意味での理解はもっと成熟してからでいいと考えます。
アメリカの生物学者レイチェル・カーソンは著書『センス・オブ・ワンダー』(The Sense of Wonder)の中で、「知ることは感じることの半分も重要ではない」と言っています。いま、子どもたちに必要なことは、知識として知ることよりも、疑問に思う気持ちそのものです。
そんな疑問を抱いたことそのものや、どうしてだろうと考えることそれ自体に価値があると思います。
「どうして?」と聞かれたときには、「どうしてだろうね」と一緒に考えてみたり、「どうしてだと思う?」ときいてみたりすると良いですね。
子どもの疑問はとまりませんが、そこで自分で考えたり調べたりすることを習慣づけていくと、これからの学びのきっかけになるのではないでしょうか。
親子の時間をふだんよりも長く持つことができる夏休み。子どもから「どうして?」の言葉が出てきたらチャンス!こちらの記事では自然現象などについて、子どもにもわかりやすい伝え方を紹介していますので、親子で一緒に一話すときのヒントに役立ててください。
また、子どもは実験が大好き!おうちにあるものを使った簡単な実験で、さらに「なぜ?」「どうして?」の好奇心の芽を伸ばしていけるといいですよね。
この夏、親子で学びのきっかけ作りにいかがでしょうか。
森のようちえんさんぽみち園長 野澤 俊索
NPO法人ネイチャーマジック理事長、兵庫県自然保育連盟 理事長、森のようちえん全国ネットワーク連盟 理事
神戸大学理学部地球惑星科学科 卒業。
兵庫県西宮市甲山にて、建物を持たず森を園舎とする日常通園型の自然保育「森のようちえんさんぽみち」を運営して10年。今では2歳から6歳までの園児25名と一緒に、雨の日も風の日も毎日森へ出かけていく日々。愛称は"のんたん"。森のようちえん全国連盟では指導者の育成を担当している。
プライベートでは2歳の娘の子育ても楽しみにしている。
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