子どもの「あいさつ」ができないことが気になるあなたへ｜あいさつを習慣づけるコツ

子どもの「あいさつ」は、社会性やコミュニケーション能力を育む大切なスキルです。でも、「うちの子、あいさつができないんです…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

保育士の視点から、子どもにあいさつを習慣づけるコツをお伝えします。

1. おやこであいさつを交わす

あいさつを習慣づけるために、まずすることはおやこであいさつを交わすことです。朝起きたときや寝る前、外出先から帰ってきたときなど、日常の様々な場面であいさつをしましょう。

親から率先して「おはよう」「おやすみ」と声をかけることが、子どものあいさつへの第一歩となります。

子どもはパパママのあいさつを見て学びます。地域の人と会ったときや、お店で買い物をするときなど、親自身があいさつを交わす姿を見せましょう。

パパママのあいさつを見聞きすることで、子どもは自然とあいさつの大切さを学んでいきます。

あいさつは、遊びの中でも自然に身につけることができます。「お店屋さんごっこ」や「お医者さんごっこ」など、あいさつが必要な場面を設定したごっこ遊びを取り入れてみましょう。楽しみながらあいさつを練習できる機会になるはずです。

あいさつソングは、子どもにあいさつを覚えてもらう効果的な方法です。

「おはようのうた」や「さよならのうた」など、あいさつの言葉が含まれた歌を一緒に歌いましょう。リズムに乗せて楽しく口ずさむことで、あいさつが自然と身についていきます。

子どもががんばってあいさつをできたときは、しっかりと褒めて認めてあげましょう。「今日は大きな声であいさつできたね」「とてもステキなあいさつだったよ」と具体的に伝えることが大切です。

褒められた経験は、子どものあいさつへの意欲を高めてくれるはずです。

子どものあいさつは、日々の生活の中で少しずつ育まれていくものです。おやこであいさつを交わし、親自身があいさつのお手本を見せましょう。遊びや歌を通して自然と挨拶することもできるので、できたときはしっかり褒めること。これが、子どもにあいさつを習慣づけるコツです。

ゆっくりでも、子どものあいさつは確実にできるようになっていきます。焦らず、あたたかく見守りながら、一緒にあいさつする心を育んでいきましょう。

ライター / 監修：でん吉（保育士）