子どもと会話をする際、言葉遣いや表現に細心の注意を払う親御さんがほとんどだと思います。 しかし、夫婦の会話も同様に重要です。 子どもは夫婦の姿を手本として学び、夫婦の会話がぎくしゃくしていると、その雰囲気をしっかりと感じ取ります。
また、直接的な言葉よりも、間接的な表現が子どもに与える影響は大きく、赤の他人の会話なら聞き流せても、大好きな親御さんの言葉には特別な意味があります。 夫婦の会話の内容が子どもを褒めるような会話は嬉しさが増し、ネガティブな内容を耳にすれば落ち込むこともあるでしょう。
夫婦の姿は子どもにとって大切な学びの場であり、心の成長に大きな影響を与えるのです。

家庭内で夫婦の会話がなくなると、夫婦関係が悪化するだけでなく、子どもの心にも影響を及ぼすことがあります。
親御さんが仲が悪いのは自分のせいじゃないかと、子どもが気を遣うケースがあるのです。 仲良くしてほしいがゆえに、子どもは親御さんの前で気を引こうとし、リラックスできなくなります。
その結果、親御さんもなんだか落ち着かずイライラし、子どもを叱ってしまうという負のスパイラルが起こる可能性もあるでしょう。
さらに、子どもは親御さんの会話を聞きながら、意識的にコミュニケーションを学んでいます。 夫婦の会話を通じて、新しい言葉や社会性を学ぶ機会を得ているのです。
そのため、夫婦の会話が少ないと、子どもが日常のやりとりを通して学ぶ機会が、やや限られてしまうこともあるかもしれません。
夫婦間のポジティブな会話で育つ、子どもの力を紹介します。
子どもは親御さんがどのように思いを伝えているのかを見ています。 会話を見本として、こう言えば相手に伝わるのだと学び、真似して身につけています。また、使っている言葉も記憶しています。「あの言葉を使って、この言葉は使わない」といった具合に、自然と語彙が身についているのです。
さらに、親御さんの話し合い方、思いやり方、相手の立て方などを観察しています。 これらの会話から子どもはコミュニケーションを学び、徐々に身につけているのです。
夫婦で意見の違いを冷静に話し合い、解決に向けて協力する姿は、子どもにとって貴重な学びの場です。 何かトラブルが起きた際に「どうすればいいか、一緒に考えよう」といった会話を耳にすることで、問題解決のプロセスを理解するようになります。
また、相手がどんなことを考え、不安に思っているのかを会話の中から見つけ出し、良い方向へ導く力も問題解決能力の一部です。 会話を通じて、自然に支え合う姿を見せることは、子どもにとって大切な心の栄養になります。 その積み重ねが、自己肯定感や非認知能力の土台となるのです。
家庭は子どもにとって最初の「社会」です。
夫婦の会話は、子どもがコミュニケーションを学ぶ重要な場となります。 たとえば、楽しそうに話している姿を見れば、子どもは「話すことは楽しいこと」と感じ、積極的に会話する性格に育つ可能性が高まります。 さらに、ポジティブな会話から子どもは、人間関係の築き方や感情の表現を学び、自己肯定感を高めることができます。
日々の会話が子どもの未来を豊かにしていると思うと、もっと話したくなってきますよね。 最近ゆっくり話せていなかったかも…と感じたら、まずは今日、少しだけでも言葉を交わしてみてくださいね。
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