【3人に1人が該当!?】教材の重さは15年で約2倍に!想像以上に深刻な「#ランドセル症候群」って一体どんなもの?

【3人に1人が該当!?】教材の重さは15年で約2倍に!想像以上に深刻な「#ランドセル症候群」って一体どんなもの?
小学生の通学カバンといえば「ランドセル」ですが、このランドセルが重いと感じている子どもが非常に多いそうです。その理由はなぜなのでしょう。小学1年〜3年生1200人に実施したアンケートデータをもとに解説します。
目次

小学校入学を控えた子どもが最も喜ぶプレゼントの一つといえば「ランドセル」。
ですが、このランドセルで通学をしている子どもの9割以上が「重い」と感じており、全体のおよそ3人に1人が重さからくる体調不良を訴えたことがあるのだそうです。

そんな気になる情報を発表したのは、学校用水着開発を手がけるフットマーク株式会社。
今回はこの調査結果に対して長年ランドセルの重さと児童への影響を研究している白土健先生(以下白土先生)とたかの整形外科の髙野勇人先生(以下髙野先生)のコメントとともに「ランドセル症候群」とその対処法について紹介します。

「#ランドセル症候群」ってなに??

「#ランドセル症候群」とは、自分の身体に合わない重さや大きさのランドセルを背負ったまま長時間通学することによるココロとカラダの不調を表す言葉のことをさします。

フットマーク株式会社が小学1〜3年生1300人にアンケートをとった結果、およそ3人に1人がランドセルの重さや体にフィットしないなどの理由で体の不調を訴えていることが判明。

また、白土先生からは重い通学カバンを背負い長時間通学することで、通学が億劫になってしまう子どもたちが多いのではないか?との見方も。
実際に、2.7人に1人が「ランドセルが重いことで通学を嫌がったことがある」と回答しました。

昔に比べて教材はこんなに重くなっている!

私たち親世代でもランドセル通学といえば「教科書やノートが重い!」と感じたことが一度はあるのではないでしょうか。
でも、以前に比べて今の方がランドセルが軽量化されたり、電子機器が取り入れられたりして軽くなっているのでは?と思う大人は多いかもしれません。

実態はどうなのか調べてみると、平成17年度と令和2年度の全教科の教科書のページはなんと4857ページから8520ページに!
15年で2倍近く教科書が重くなっていることがわかりました。

また、これに加えて2020年度からはICT教育が推進され、一部の小学校では電子端末の配布が開始。ただでさえ重いランドセルがさらに重くなっているのです。

それだけではありません。ランドセル「以外」の持ち物についてもアンケートを取ったところ、90%以上の子どもが「他のカバンを持って登校することがある」と回答。
予想に反し、今の小学生は過去と比べても荷物が非常に重くなってきていることが分かりますね。

実際には何キロぐらいを持ち運んでいるの?

では、どのくらいの重さが子どもにとって適切なのでしょうか。
高野先生のコメントによると「アメリカの研究では、背負う荷物の重さは一般的に体重の10%が望ましいという研究結果が出ています。小学1〜3年生の平均体重は約25kgなので、身体の10%以下と考えると、約2.5kg以下が適切な重さだと言えます。」とのこと。

実際に子どものランドセルの重さについて調査した結果は次のとおり。

アンケート結果によると、およそ66%の子どもが3kg以上の荷物を背負っていることが判明!
つまり、これだけ多くの子どもがランドセル症候群に陥る可能性があると高野先生は深刻に捉えています。

重さを軽減するにはどうすればいい?

荷物の重さを減らす1番の手立てといえば、いわゆる「置き勉」による荷物の軽減が挙げられますが、置き勉を禁止されている小学校はなんと全体の46.8%にものぼるそう。
そうなるとすぐに対応できることといえば、「背負いかたのくふう」くらいです。 背負いかたで覚えておきたいのは大きく2つ。

①うしろ重心の防止

荷物の重心が背中から離れていると重く感じやすくなります。重いものはできるだけ背中側に寄せて固定することで同じ重さでも軽く感じることができるのだとか。

②肩にかかる力の分散

肩ベルトは、子どもの身体の成長に合わせてこまめに調整し、肩だけではなく背中全体で荷物を支えるように背負うことで負担を減らすことができます。

「置き勉」ができるのであればそれが最も簡単な対策ですが、難しければまずは背負いかたのくふう、また、荷物を固定するなど軽さを意識したランドセルを選ぶことで通学の負担を減らすことができるかもしれませんね。

フットマーク株式会社が公開している「#ランドセル症候群」の特集ページには、よりくわしい内容が掲載されており、「#ランドセル症候群 診断」のコーナーも。

せっかくのランドセル通学が子どもにとって負担にならないように、まずはおやこでチェックしてさまざまにくふうしてみてくださいね。

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