生まれたばかりの赤ちゃんは自立した行動が不可能な状態のため、自身を守るためのいくつかの原始反射を持っています。
これらの原始反射は、新生児が生存するうえで欠かせない役割を果たし、成長に伴い消失する傾向があります。
モロー反射、把握反射、吸てつ反射などがこれに該当し、これらは全て赤ちゃん特有の自然な行動と考えられています。
モロー反射は、大きな音や急激な動きに対して赤ちゃんが見せる驚きの反応です。
突然の刺激に反応して手足を広げ、その後はまるで何かにすがるかのように手を閉じます。
この反射は一般的に生後4〜6ヶ月ごろにはみられなくなるとされているため、その時期を過ぎても持続する場合には、専門医の診察を受けることが推奨されます。
把握反射とは、赤ちゃんが手のひらに触れられると無意識に強く握り返す行為を指します。
これは、昔の先祖が生きていくために必要だった行動の名残とも言われています。
生後5〜6ヶ月くらいまでに消失し、その後は手を使って物を掴む動作へと発展していくでしょう。
吸てつ反射は、赤ちゃんが生まれながらにして持っている哺乳行動で、これがあるからこそ生後すぐに母乳やミルクを飲むことができます。
お腹が空いたときに反射が強まる特徴を持っており、授乳に必要不可欠な行動の一つであると言えるでしょう。
この記事で紹介した原始反射は、赤ちゃんが外の世界で生きていくために非常に重要な役割を担っていることが理解されるかと思います。
時期が来れば自然と消失していくこれらの反射は、赤ちゃんの成長過程でなければ見ることができない貴重な現象であり、親御さんにとっては一つ一つがかけがえのない思い出となるでしょう。
さまざまな原始反射に注意を払い、赤ちゃんの成長を温かく見守ってあげてください。
(おやこのへや編集部)
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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