「もっといろいろできるようになってほしい」「なんで他の子みたいにうまくできないんだろう」 そう思ってしまうのは、わが子のことを本気で考えているから。
見守っているからこそ、気になってしまう。 愛しているからこそ、求めてしまう。
まずは、その気持ちが“間違い”ではないことを、自分に許してあげてください。
比べたくないと思っていても、周囲の子の成長や発達が気になることはありますよね。 でも“平均”や“目安”はあくまで参考のひとつ。
それぞれの子どもが育つペースも、形も、得意なことも違ってあたりまえです。 「この子は、どんなことが好きなんだろう」「どんなときにいきいきしているかな」
そんなふうに、よそと比べる目線から“この子自身を見つめる目”に変えてみると、きっと見えてくることがあります。

「今のままのあなたでいいよ」そう伝えられたとき、子どもは心の中に“安心の土台”を育てていきます。
もちろん、しつけやマナーを教えることも大切です。 でもその前に、「あなたはあなたでいい」と感じられる環境があることが、子どもにとって何よりの支えになります。
大切なのは、「直そう」とするより「寄りそう」こと。 まずは“受けとめる”ことから、子どもとの信頼関係は始まっていきます。
同じ行動でも、大人の見方が変わると受けとめ方も変わります。
たとえば、落ち着きがないのは好奇心が旺盛。 気が強いのは自分の意思を持っている。
空気を読まないのは自分のペースを大切にしている。 そんなふうに見方を変えてみると、「この子の特性」として、やわらかくとらえることができるようになります。
そして、親が自分の子どもの“よさ”に気づいたとき、子どももそれを感じ取って、少しずつ自分を肯定できるようになっていくのです。
「この子はこの子のままでいい」そう思えるようになるには、時間がかかるかもしれません。 でも、子育ては“今の姿”を完成形とするものではなく、毎日少しずつ育っていくものです。
うまくいかない日があっても「これでよかったかもしれない」と思える瞬間が、少しずつ増えていきます。 そして、そんな気持ちを持って見守ってもらえた子どもは、自分の歩幅で安心して育っていくことができます。
子育てをしていると、不安になる日もあれば、比べたくなる瞬間もあります。 でも「うちの子は、これでいい」と思える視点を少しずつ持てるようになると、おやこの関係はやさしく変わっていきます。
できないことばかりを数えるのではなく、 今日できたこと、今のこの子のいいところ、そんな“小さな光”を見つけていける目を、大切にしていきたいですね。
ライター / 監修:でん吉(保育士)
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