整理収納アドバイザーの副島です。
冷凍庫を整理していたら、奥のほうから冷凍焼けの食材が発掘された…なんて経験はありませんか。
子育て家庭にとって冷凍庫は毎日の食卓の強い味方。たくさんのストック食材を収納しながらも使いやすくする方法をご紹介します。
「何かのときのために」「安いから」と食品を多く買いすぎて「冷凍庫で保存しておけば大丈夫!」と冷蔵庫に入れる…そんな"とりあえず冷凍庫"という発想になっていると、冷凍庫はパッと見ただけでは何が入っているのかわからないスペースに…。「これは何だろう、いつからあるのかな」と使わずじまいで処分することも多くなります。
このような買い物は、買うか買わないかの判断が甘くなり、無計画に増えていってしまいます。何があるのか把握しきれず、家にあるのにまた購入してしまう、とムダも発生します。
とはいえ、家にいることが増えた昨今、手軽に食べられるランチ用ストック、子どもが急に「おなかがすいた!」と言い出した時用の冷凍ピザやおにぎりなど、家族や自分のニーズには対応したいもの。ある程度ストックをしながらもムダなく使いやすい冷凍庫にしていくにはどうしたらいいでしょうか。
まずは冷凍庫の整理から。手始めに、冷凍庫の中に使っていないものがないか、賞味期限切れのものがないかを確認しましょう。
もし「あることを忘れてしまっていた」「買ったけれど結局使い道がなくて放置していた」食材がたくさん出てきたなら、買い物から気をつける必要あり。「とりあえず買っておこう」を防ぐためにも、買う時にその食材をどのシーンでいつ使うかをある程度考えておくクセをつけるといいですね。
料理が上手な人は残り物でアレンジしてサッと作ることができるもの。でも料理が苦手な人や、とりあえず買った食材を結局ムダにしてしまうことが多い人は、その食材をいつどのように使うのか先に決めて買うようにしましょう。
筆者ももともと片付けも料理も苦手だったので、すぐ食材を余らせて廃棄してしまっていました。今は先に献立を決めて買い物をするように変えて、ムダにすることがなくなりました!
たとえば、キャベツ一玉がお買い得だったとしても、使い切る献立が思いつかない場合には半分を選ぶように。お得と思っても活用しなければ結局はお金のムダ遣いとなり、食品ロスになってしまいます。
冷凍食品も同じです。家庭用冷凍庫は開け閉めが多いので賞味期限がまだ先だったとしても、3か月を目安に使い切れる量にとどめるのがポイントです。
ほかにも新しい商品が好きでつい買ってしまう人は、「買った商品はその日にすぐ試す」「次の休みには必ず使う」などルールを決めるとルーティン以外の食材も使い切りやすくなります。
ポイントは「使うものを把握し、どう組み合わせるか検討し、使う日を決める」こと。
また、「冷凍庫がいつもパンパン!」という人は、ストックしている保冷剤が多すぎないかも確認してください。あくまで必要な量だけあればよいので、年に一度も使用していないものは手放してよいものと考えましょう。
冷凍庫の中が本当に使う予定がある食材だけになったとしても、ルールなく適当に入れてしまっては冷凍庫の中の整理整頓はかないません。冷凍庫の中が散らかってカオス化しないための3つのポイントを押さえておきましょう。
冷凍庫は凍った食品が保冷材の役割もすることになるので、隙間なく詰めておくと冷凍効率がよくなります。しかしどんどん上に重ねてしまうと下の食材が見えなくなり、管理できなくなります。
そこでおすすめは「立てる収納」。立てて収納すると上からパッと見たときに何の食材かがわかるようになります。中が見える保存容器を使ったり、保存容器にラベルを付けたり、ペンで中身の内容を書いておいたりするとわかりやすさが増します。
面倒だなと思っても、使いやすさや探しやすさといった後々のことを考え、食材をしまう時のこのひと手間を惜しまないことです。
2つ目は、冷凍庫内で用途ごとにまとめておくことです。毎日の食事によく使うもの・お弁当用・作り置きおかず・デザート・保冷剤など、色々なグループ分けが可能です。
ここで大事なのは、"自分がわかる方法で分けてまとめる"ということです。グループ分けしたら、カゴや収納用品を使って、見やすく混ざらないようにしましょう。
そしてそのグループがどこにあれば使いやすいかを考えます。
たとえば浅い引き出しは、アイスクリームや保冷剤、お弁当用の冷凍食品のあまりものなど細々したもの、毎日使うものを入れるのに適しています。必要なものがまとまっていて冷凍庫からサッととることができれば、使い忘れ防止になり、時短や節電、節約にもつながっていきます。
3つ目は取り出しやすくするために収納を工夫することです。仕切りやトレーを利用し、冷凍庫内の限られた空間を有効活用しましょう。
前述の通り、しまい方は「立てる収納」が基本です。重ねてしまうと取り出しにくく、古いものほど下に行ってしまい、忘れてしまいます。
立てる収納をしたものの、食材が倒れてしまうなどうまくいかない時は、収納グッズを活用するとよいでしょう。ブックエンドやカゴ、ジッパーケースなど冷凍庫のサイズや家にあるものを活用してみてください。
忙しい子育て家庭では、冷凍保存した食材に救われることも多々あります。 たとえ冷凍庫に少し多めにストックしていても、それを普段から食べ、足りなくなったら買い足すというサイクルを守れば、庫内がカオス化することは防げます。
「見える」「わかる」「取り出しやすい」冷凍庫にすることによって、毎日の生活が快適になります。家事が少しでも楽になって、自分の時間・子どもとの時間を楽しく過ごせるとよいなと思います♪
整理収納アドバイザー 副島 千尋
大学卒業後、金融機関に勤務。退職後、整理収納アドバイザーの資格を取得し、「ととのYELL」を設立。個人宅の整理収納サービス、コラム執筆、各種セミナー講師として活動中。快適で無理のない「ちょうどいい暮らし」を提案している。おもちゃコンサルタントでもあり、子どもとの関わり方、お片付けにも力を入れている。
「ととのYELL」
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