保育園の入園が決まったら、次はいよいよ入園準備。
子どもの保育園生活には大きなものから細々したものまで、必要なものが数多くあります。入園前の説明会や新入園児健診などの機会だけでは、準備品の選び方のコツまでは正直分からないもの。
おすすめのタイプや、反対に控えた方がいい形など、保育士経験を持つライターが現場の状況も交えながら入園準備のポイントを解説します。
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認可保育園では4月の新入園が決まるのが、1月~2月頃。入園に向けた説明会は2月下旬から3月にかけて行われることが一般的です。
入園に必要な準備品は説明会で知らされるため、説明会後からそろえ始めるようにしましょう。保育園によっては指定のものを案内されることもあるので、説明会より早く準備を始めることはおすすめしません。
また年度によって持ち物が変更になる場合も多いので、たとえきょうだいが在園していて園のことをよく知っていたとしても、説明会を待つ方が無難ですよ。
入園の年齢にかかわらず、一般的に必要になるものは以下の通りです。
毎日の通園の荷物を入れるバッグ。帰りにも使うので、製作物や、おもらしなどでかさが増えた衣服を持ち帰ることも想定して、容量には余裕を持たせるといいでしょう。卒園まで使い続けること・子どもが使うことを考えて、丈夫な素材のものがおすすめ。
園生活は、集団生活。周りにも同じ月齢の子どもたちが生活していることを考えて選びましょう。
フード付きの服はふとしたタイミングに引っ張られてしまう危険性があり、スパンコールや装飾のついた服は取れた場合誤飲に繋がってしまいます。動きやすく着脱のしやすい服を、汚れることも考えて1日3セット程用意しておくと安心です。
持ち帰る汚れ物の量は、日によってそれぞれです。室内遊びで過ごした日は少なかったり、シーツが汚れてしまった日は寝具をまるごと持ち帰ることになったり。着替え入れは、持ち帰る量に応じて形が変えられる巾着タイプがおすすめです。
感染症の状況で廃止になったり復活したりしているループ付きタオルは、通う保育園に確認してから準備したいものの一つ。まだ上手に拭くことができない子どもの手を清潔に保つためには、吸水性に優れた製品を選ぶといいでしょう。
サブスクなどのサービスを導入していない保育園であれば、オムツは必須。オムツの1枚1枚に記名する場合は、パッケージの袋を取っておくことがポイント。
持ち手がついている袋が多いので、記名後のオムツを再び入れれば簡単に持ち運びが可能に!保育園のロッカーなどに、そのまま持っていくことができます。
意外に大事なビニール袋。毎日元気いっぱいに遊んでくる子どもたちの汚れ物を入れる際に大活躍します。毎日の食事用エプロンを入れたり、着替え入れの内側に入れるだけでなく、衣服に泥が付いてしまった時や鼻血などが付いてしまった時など、突発的に必要になる場面も多々あります。
帽子は園の指定の場合もありますが、乳児期や1~2歳児クラスは準備する必要があることが多いです。
帽子には、転倒時の衝撃や頭を守り、日光を遮り、戸外でも目立つようにするというさまざまな役割があります。身を守るための帽子でも、つばが大きすぎて周りが見えなくなってしまうようでは本末転倒です。子どもの頭のサイズに合っているか、入園後も継続的に点検するようにしましょう。
おねしょや吐き戻しで汚れる機会の多いタオルケットやシーツは、手入れのしやすいものがおすすめ。園によっては、布団ではなくコットという小さなベッドを使うこともあるので、サイズや規格を確認して準備するようにしましょう。
全年齢で必要になるものに加えて、0歳児クラスでは離乳食関連グッズや月齢によって哺乳瓶なども必要になります。
保育士が援助するとはいえ、食べこぼしもまだまだ多い月齢。食事用エプロンのポケットは組み立て式よりもはじめから立体的な構造のものの方が洋服も汚れにくく便利です。スナップボタンよりも、簡単に着脱できる面ファスナータイプがおすすめ。
別名よだれかけ。よだれの多いこの時期には、着替えといっしょにセットしておくといいでしょう。吸水性を求めると厚手のものになりやすいですが、夏場などは首周りのあせもの原因になることも。季節に応じて、素材を変えるようにしましょう。
使い慣れない哺乳瓶では飲みづらいケースもあります。園で哺乳瓶を用意している場合でも、子どもの様子によっては家庭で使い慣れているものを持ってくるよう提案されることもあるでしょう。
いざという時に慌てずに済むよう、事前に「使い慣れた哺乳瓶」を持っておくと安心。たとえ園で使わなかったとしても、災害時に使えるアイテムとなります。
授乳や沐浴、顔を拭く時などに使うガーゼ。デリケートな子どもの肌をやさしく扱うために重要な準備品です。家庭でもなにかと使う場面が多いので、保育園用と合わせて多めに準備しておくといいでしょう。
0歳児よりも外での活動が増える1歳児クラス。
全年齢で必要になるものに加えて、1歳児クラスで必要になるものは以下の通りです。
自分で歩いて戸外へ散歩に行く機会も増える1歳児クラス。成長の著しいこの時期は、入園後も月に1度のサイズ確認をしながら準備しておきましょう。少しずつ自分で靴の着脱も経験していく頃なので、面ファスナータイプがおすすめ。
靴と同じく、衣服の着脱も「自分で!」の気持ちが強くなる時期。さりげなく援助されながらも自分でできた経験を積み重ねていくためには、衣服そのものの準備も大切です。
伸縮性があり、ほどよくゆとりのあるサイズのものがおすすめです。食事でも、自分で食べたい気持ちが強くなるので食べこぼしもダイナミックに。余裕を持った数で準備しましょう。
冬の戸外遊びには上着も必要です。外気が冷たいとはいえ、子どもの体温は大人に比べて高く、活発に動いているうちに暑くなることも。
子どもは頭部の割合が大きく重たいので、バランスを保ちながら歩くのは簡単ではありません。動きやすく、かさばりすぎないものを選びましょう。
月齢によってトイレトレーニングも始まる2歳児クラス。
全年齢で必要になるものに加えて、2歳児クラスで必要になるものは以下の通りです。
トイレトレーニングが始まる2歳児クラス。進め方には個人差がありますが、いずれは使うもの。成功と失敗を繰り返しながら少しずつ進めていくので、枚数は多く用意しておくといいでしょう。夏には水遊び用に使用する園もあります。
トイレトレーニングの開始に伴い、ズボンの替えもたくさん必要になります。自分で着脱する際、着替えへの苦手意識を持たせないためには伸縮しやすい素材選びも重要。
自分でできた経験を積み重ねられるよう、ママ・パパができる準備は整えておきましょう。ぴったりすぎるサイズも着脱が難しいので、サイズアウトしていないかこまめに確認を。
プールではラップタオルや水着、砂場遊びや造形活動では専用の服、発表会では白いタイツや衣装……。季節やイベントによって、新たに準備が必要になるものもあります。
これらのものは、シーズンになると事前に園からお知らせがあります。入園準備だけで終わりと思わず、その都度園に確認しながら期日までに用意するようにしましょう。
身近な100均にも、子ども用グッズが豊富に販売されています。入園前シーズンには入園グッズコーナーが設けられる店舗も。使い勝手や強度、子どもの好みも使ってみないと分からない場合が多いので、まずはリーズナブルな100均でそろえるのは賢い方法です。
巾着袋やプラカップ、ネームワッペンや上履き入れなど、入園に必要な準備品はほどんど揃っているので活用してみてください!
保育園には、どの子どもも同じようなものを持ってきています。靴下や食事用エプロンなど、まったく同じものを使っている子どもたちがいることもしばしば…。すべての持ちものには必ず名前を書きましょう。
実際の園生活では、担任の保育士は子どもを見守ることに専念し、非常勤職員やパート職員にお迎え前の荷物の名前確認を任せることもあります。保育士不足が深刻な中、職員には高齢の方も多く、名前が小さく滲んだ文字で書かれていては結局担任が確認することが多いのが実態です。子どもの安全を守るためには、名前確認はできるだけスムーズに行いたいもの。名前は大きく・はっきり・濃く書くようにしましょう。
入園後も、名前が薄れてきていないか定期的に確認することがポイント。スタンプやシールを活用したり、オムツなどの消耗品であればお兄ちゃんやお姉ちゃんに手伝ってもらったりする方法もおすすめ!
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入園が決まってからが、忙しさの本番と言ってもいいほど大変な入園準備。日々の生活で使うもの以外は、入園後からの準備でも良いこともあります。優先順位を確認したいときや、そろえることが難しい場合には、早めに保育士に相談するようにしましょう。
新生活のスタートに、わが子の背中をそっと押すような気持ちで入園の準備を整えていきましょう!
ライター・保育士 Akari
0・1歳の子どもたちと笑い合い、3・4・5歳の子どもたちと語り合ってきた保育士経験を持つWebライター。おやこ生活に役立つ記事を発信していきたいと思います。コスメライターの資格取得を機に執筆を始めたので、美容Webサイトを中心に執筆中。
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