自学ノートは、全国多くの学校で取り組まれている家庭学習の1つです。
「自由」だからこそ難しい自学ノート…。
テーマ決めに困っているわが子を見て「自学ノートなんて意味あるのかな?」と戸惑う保護者の方も多いのではないでしょうか。
今回は、元小学校教員でライターの秋野みんみが、自学ノートのねらいや目的、学年別のおすすめテーマについて解説します。
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自学ノート(自主学習ノート)とは、子どもが学びたいことを自分で決めて、主体的に家庭学習をすることを目的としたノートのことです。全国学力テストで上位をキープし続けている秋田県から広まり、今では全国多くの小学校で取り入れられています。
学習のテーマは「自由」ですから、授業の予習・復習はもちろん、趣味や興味関心のあることについて学習するのもOK。中・高学年ごろから宿題として出されることが多いですが、近年では1年生から始まる学校も増えているようです。
自学ノートでは、1冊のノートに国語や算数だけでなく料理や植物に関すること…など「その子だけの学び」が詰まっていきます。まさに新学習指導要領が目指す「主体的・対話的で深い学び」に直結する学び方です。
自学ノートには大きく分けて2つのパターンがあります。
「明日の漢字テストに向けて、テスト範囲の漢字テスト勉強を1ページ以上してきましょう」のような指示があるパターンです。
このような場合、普通の宿題と何が違うの?と思う保護者もいると思いますが、見ていると子どもたちの学習の仕方はさまざまです。
普段の漢字ノートや計算ドリルの宿題とは違って問題を解くだけでなく、自学ノートでは「学び方」を学ぶことができます。
もう一つは「自分の好きな学習を1ページ以上してきましょう」のようなパターンです。
この場合、自分の飼っている生き物について紹介したり絵日記を書いたりと本当に自由です。もちろん授業やテストの予習復習などでも大丈夫です。
学校や担任の先生の考え方にもよりますが、これら2つのパターンが状況に応じてどちらも出されることが多いと思います。筆者が教員時代にも、テスト前や週末にはどちらの自学ノートも宿題に出していました。
多くの子どもや保護者が悩んでしまうのは、2のパターンではないでしょうか。「自由に」と言われても、学び方もまとめ方も分かりにくいですよね。 次は、おもに2のパターンの自学ノートへの取り組み方やおすすめのテーマについて紹介していきます。
低学年で自学ノートの宿題が出る場合、学校で自学ノートの学び方をしっかりと指導されている場合が多いと思います。実際、筆者や筆者の周りで1年生から自学ノートに取り組んでいるという話を聞いたことはありません。
低学年で自学ノートの宿題が出た場合には、学校での指導だけでなく何かしら説明を記したプリント等が配布されることが多いはず。夏休みの自由研究同様に、軌道に乗るまでは保護者も一緒に宿題をするつもりで取り組むほうが、後々ラクになるかもしれませんね。
低学年が自学ノートに取り組む上でのコツは、「無理をさせないこと」です。まだまだ身体も小さな低学年の子ども達にとって、長時間にわたる家庭学習は心身共に負担になってしまいます。
子どもがテーマに困っているときには、「何でもいいんだよ!」ではなく「今日はしりとりひらがなにしたら?」「ひらがなに関する絵を描いたら、ページが埋まりやすいよ!」など、さっとテーマの助言ができたらいいですね。
詩の書き写しなんて勉強になるの?と思われる保護者の方もいるかもしれませんが、視写(書き写し)は集中力・語彙力を高めます。学校現場でも使われている非常に有効な国語の学習方法です。困ったときには、ページが埋まりやすい視写をおすすめしてみるのもいいですね。
低学年の自学ノートはとにかく無理をさせないことが大切です。まずはページが埋まる喜びを積み重ねて、自学ノートは楽しいものだと感じさせてあげたいですね。
筆者がこれまで勤務していた学校の多くは、4年生頃から自学ノートを段階的にスタートさせていました。学習の基盤が整ってくる中学年は、自学ノートを始めるのにちょうど良いのかもしれません。
とはいえ低学年同様に、困っているときにはどんどん声をかけてあげたいですね。保護者の方も同じテーマで、一緒に自学ノートを作ってみるのもいいですね。
中学年になると、外国語や理科・社会など学習の幅が大きく広がります。国語や算数以外にも、さまざまな教科に目を向けていけるといいですね。
また、自学ノートの本やインターネットの記事などを見せてあげるのも良いでしょう。ほかの子の自学ノートを見ることで、デザインの仕方を学んでいくことができます。
自由に紙面をデザインできる楽しさから、自学にハマっていく子どもも結構いますよ。
学習の幅が一気に広がる中学年。いろいろなテーマに挑戦してみましょう。
高学年になると、多くの学校で本格的に自学ノートが取り組まれます。自学ノートを使って自分なりにノートをまとめたり苦手項目に取り組んだりした経験は、中学校進級後、定期テスト対策をする際に非常に役立ちます。しっかりと取り組ませたいですね。
高学年ではこれまでの経験から、自主的に自学ノートに取り組むことができる子も増えてきます。自学のテーマについてアドバイスをすることも良いですが、自学を頑張る姿勢を褒めたり、自学の内容について興味を持って質問してみたりすると子どもの学習意欲が高まります。
高学年になると、学校によっては毎日自学ノートが宿題に出る場合があります。学習に関するテーマと興味関心に関するテーマにバランスよく取り組むことができると良いでしょう。
自学ノートが高学年からスタートする場合には、スモールステップとして低・中学年のテーマもぜひ参考にしてみてください。
自学ノートに関するおすすめの本を紹介します。ぜひ参考にしてください。
実際に子ども達が書いた自学ノートが原寸に近い大きさで掲載されています。テーマ選びの参考になることはもちろんですが、まとめ方の参考になるのでおすすめです。
著者の梅田明日佳さんが、小学3年生から高校生になった今も書き続ける自学ノートについて紹介された本です。「自学ノートなんて意味あるのかな?」と考える保護者の方に読んでほしい1冊です。
小学生にとって勉強の基本である「ノートに書くこと」について書かれた本です。ノートを書くことが好きになれば、学校の授業や宿題、もちろん自学ノートも楽しくなってきます。
著者の親野智可等さんの本は、どれも保護者に寄り添った視点で書かれており、非常に読みやすいですよ。
こちらは教師向けですが、自学ノートについて非常に分かりやすく書かれているため、自学ノートの意義についてしっかりと学びたい保護者の方におすすめです。学校での指導の仕方が分かると、家庭でも助言がしやすくなりますね。
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筆者は教員時代、子ども達の自学ノートを点検する時間がとても好きでした。
好きなアニメについて書く子、オリジナルの連載漫画を書き続ける子、新聞の切り抜きをまとめる子…内容は本当に様々。なかには、4月には1ページを埋められなかった子が、3月には2ページも3ページとやってくるようになる場合も…。自学ノートを通して、子どもたちの成長や可能性を感じました。
本やインターネットには絵や文章がびっしりと詰まったすばらしい自学ノートがたくさん掲載されていますが、あくまで参考程度で大丈夫です。子どもが「自学は楽しい」という気持ちをなくしてしまわないように、取り組む姿勢をしっかりと褒めるようにしたいですね。
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