保育園や幼稚園では、大人がサポートしてくれていた準備も、小学校では「自分で」が増えていきます。 しかし、小学生はまだ、
・予定を覚える
・優先順位を考える
・翌日のことを想像する
・持ち物を確認する
といった力が未熟な段階です。 つまり「忘れないように準備する」という行動自体が、まだ難しいのです。
子どもは帰宅すると、「遊びたい!」「おやつ食べたい!」という気持ちが強くなります。 大人のように「明日の準備を先に済ませよう」と切り替えるのは簡単ではありません。
そのため、声をかけられた瞬間は返事をしても、すぐ別のことに気持ちが向いてしまいます。
忘れ物を繰り返すと、親も焦りますよね。 ですが、
・「なんでまた!?」
・「ちゃんと確認したの?」
・「いい加減にして!」
と強く言われ続けると、子どもは準備そのものが嫌になってしまうことがあります。 大切なのは「忘れない子にする」より「忘れにくい仕組みを作る」ことです。
おすすめなのは「夕飯前」「お風呂前」など、毎日同じ流れの中に準備を組み込むことです。
「帰宅したらランドセルを開ける」 「宿題が終わったら明日の準備」 というように習慣化すると、少しずつ体が覚えていきます。
とくに小1は、頭の中だけで整理するのがまだ難しい時期です。
・持ち物チェック表を貼る
・翌日の準備を玄関に置く
・ハンカチや名札の置き場所を固定する
など、目で見て分かる工夫が効果的です。 イラストや写真付きのチェック表にすると、子ども自身も確認しやすくなります。
全部を親がやってしまうと、自分で確認する力が育ちにくくなります。 例えば「連絡帳見てみようか」「明日使うもの、一緒に確認しよう」と、考えるきっかけを作る関わりがおすすめです。
できたときは「自分で気づけたね!」 「今日は全部入ってたね!」と、小さな成功をしっかり認めてあげましょう。
「もう小学生なんだから、一人でやってほしい」と思うこともありますよね。 ですが、小学生はまだ「練習中」の時期です。
子どもの忘れ物は、親のミスではありません。 しかし、忘れ物が多いということは、まだ子どもだけでは準備する力が十分ではない、というサインでもあります。
毎日繰り返すうちに、少しずつ「自分で確認する力」が育っていきます。 最初は横についていた子も、やがて「今日はこれ必要だよね」と自分で気づけるようになります。

忘れ物が続くと、親も不安になったり、イライラしたりしますよね。 ですが、小学生はまだ「失敗しながら学ぶ時期」です。
今すぐ完璧にできなくても大丈夫です。 大切なのは、叱ることより「どうしたら忘れにくくなるかな?」と一緒に考えること。
毎日の準備を通して、子どもは少しずつ「自分で生活を整える力」を身につけていきます。 焦らず、比べすぎず「できた」を積み重ねながら見守っていきたいですね。
監修/ライター:オオイシ(幼稚園教諭二種・チャイルドカウンセラー)
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