保育士が考える入園前・入園中におやこで育みたい9つの生活習慣

保育士が考える入園前・入園中におやこで育みたい9つの生活習慣
保育士の視点から、これまで600人以上の園児と関わり、3人の子育ての経験をもとに、入園前~入園中におやこで育みたい9つの生活習慣と、その実践方法を紹介します。
目次

入園を控えたお子さんのママ・パパは、我が子が幼稚園や保育園での集団生活に順応できるか心配ですよね。でも安心してください。大切なのは、親自身が手本となる姿勢を示すことです。親の行動を見て、子どもは自然と良い習慣を身につけていきます。そして、できたときにはたくさん、たくさん褒めてあげてください。


1. 整理整頓

・親自身がゴミが落ちてたら拾って捨てる、使った物を元の場所に戻す習慣を心がけましょう。子どもは親の姿を見て、自然と片付けを覚えていきます。
・子どもと一緒に、持ち物にわかりやすいシールやラベルを貼ったり、同じシールを片付ける場所に貼ったりしながら、整理整頓の大切さを楽しく学びます。

2. 衣服の着脱

・親が朝の支度をする姿を見せることから始めましょう。子どもは興味を持って真似をしようとするはずです。
・子どもが自分で着替えようとしているときは、せかさずに見守ることが大切です。自分でできた喜びを感じることで、自立心を育んでいきます。できたときには、すかさず大げさにほめてあげてください。

3. 挨拶

・電話やインターホンへの対応、人と話すときの親の姿勢を、子どもによく見せるようにしましょう。あいさつや返事の大切さを自然と学びます。
・おやこで「おはよう」「おやすみ」「いってきます」「ただいま」の挨拶を交わす習慣をつけましょう。基本は親から積極的にしてあげてください。

4. 食事のマナー

・親が手本となって、食べ物を最後まで食べる姿勢、口に物を入れたまま話さない姿を見せましょう。子どもは興味深く観察しています。
・食事の際はおやこで楽しく会話をすることも大切です。食事の楽しさやコミュニケーションの大切さを伝えることができます。

5. トイレでの排泄

・トイレに一緒に行き、子どもをほめながら排泄をサポートしましょう。親に認められる喜びを感じながら、自立に向かっていきます。
・子どもがトイレに行きたいサイン(静かになる・陰部を触る等)を見逃さないようにしましょう。
・排泄は特に無理強いせず、自然なタイミングを待ちましょう。子どもが嫌がるとしばらくできなくなることがあります。

6. 人の話を聞く

・親が子どもの話を最後まで聞く姿勢を示すことが大切です。親の姿を見て、人の話を聞くことの大切さを学びます。
・親自身が目をみて話すことを心がけましょう。そして短い言葉で分かりやすく伝えることが大切です。コミュニケーションの基本を自然と

身につけていきます。

7. 自分の名前が言える・書ける

・日常会話の中で子どもの名前をたくさん呼んであげましょう。自分の名前に愛着を持ち、自信を持って言えるようになります。
・文字に興味を持っている様子があれば、おやこで子どもの名前を書く練習をするのもおすすめです。自分の名前を書けることを誇らしく感じるでしょう。

8. 順番を待つ

・日常生活の中で親自身が順番を待つ姿勢を見せることが大切です。ご飯の配膳や入浴、洗面台の使用など日常に順番はあふれています。
・おやこで順番を待つゲームをするのも良いです。すごく楽しみにしていることを、あと「1分待ってからね」と具体的な時間を示して順番を待つことで、わくわくしながら順番の意識が育ちます。

9. 体を動かす

・親自身が外遊びや運動を楽しむ姿を見せましょう。子どもは体を動かす喜びを感じるようになります。
・おやこで一緒に公園で遊んだり、キャンプを楽しむ時間を大切にしましょう。触れ合いの中で自然に体を動かす楽しさを共有できます。


いかがでしたか?
子どもに良い習慣を身につけてもらうには、親自身が手本となる姿勢を示すことが何より大切です。
まずは親の行動を見て、子どもは自然と学んでいきます。
ゆっくりと、日々の生活の中でおやこで良い習慣を育んでいきましょう。

そして最後に…上記全てが完璧にできる子はまずいません。
いずれも家庭と、補助的に園生活の中で育まれ、卒園間近になるまでにできていればいいかな…という感覚です。

私たち大人の中にも、上記ができない方はたくさんいますよね。 子どもも十人十色。焦る必要は全くありません。気張りすぎずに、一緒に楽しみながら習慣づけていきましょう!

文/監修:でん吉 (保育士)

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執筆者

保育士 でん吉

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