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「本当に頭のよい子」が育つおうち空間の作り方

頭のよい子が育つ家で必ず大切にしている「書くコミュニケーション」【#ホワイトボード育児のすすめ】

頭のよい子が育つ家で必ず大切にしている「書くコミュニケーション」【#ホワイトボード育児のすすめ】
家族コミュニケーションについて大切にしたいのが「書く」ということ。そのためにホワイトボードを家の中に取り入れてみませんか?著書に「頭のよい子が育つ家」(文春文庫)のある四十万靖さんに「ホワイトボード育児」についてうかがいました。
目次

非常に好評だった「”本当に頭のよい子”が育つおうち空間の作り方」連載。その中で、これからの時代、わが子を「本当に頭のよい子」に育てるためには、家族コミュニケーションが大切だと紹介しました。その大切な家族コミュニケーションの中で、ぜひ注目してほしいのが「書く」ことであり、さらにそのツールとして最適な「ホワイトボード」です。

そこで今回は、著書に「頭のよい子が育つ家」(文春文庫)のある四十万靖さんに「#ホワイトボード育児」についてお話をうかがいました。

家族コミュニケーションでもっと取り入れたい「書く」ということ

グローバル化がすすむこれからの時代、人種、民族、文化を超えた多様な人たちとコミュニケーションしていくには、「論理的に物事を考え、論理的にその考えを伝えていくこと」が非常に重要になります。

いま注目されている「STEAM教育」も、この「論理的思考」を習得することが目的ですよね。そのためには、じつは小さな子どものころからのトレーニングの積み重ねが大切です。

そのトレーニングにぴったりなのが、「書く」ということです。書くために、自分の考えを論理的にまとめていく、さらに書くことでその文字を「見る」ことができ、客観的に自分の考えを捉え、さらに論理的にまとめていくことができるようになります。

最初は伝えるためではない、ひとり言のような「書く」という作業も、それをお父さんやお母さんが見てくれることで、子どもは「自分の想いや考えを伝える手段」として選んでいくようになります。そして、その日常的な「書く」という作業、そしてそれを通した家族コミュニケーションを通じて、子どもたちは「論理的思考・伝達」のスキルをあげていくというわけなのです。

頭のよい子が育つ家にある「ホワイトボード」の秘密

以前頭のよい子の家を調査したところ、多くの家に「ホワイトボード」がありました。

そこは、なんてことない子どもの落書きをする場所。でも、そこに子どもが何かを書いておくと、お母さんやお父さんが必ず見てくれていると信じられる場所でもありました。

ホワイトボードに書く内容については何も制限する必要はありません。特に小さいうちは、子どもの気持ちに任せて好き勝手に書いてもらうので十分です。

そして、親もできれば「書いて」返事をしてあげましょう。あるいは、子どもに聞かなきゃとおもいつつ、つい忘れてしまうささいなことをメモ感覚で書いておくのもいいかもしれません。

ホワイトボードの置き場所は、もちろん共有の場がいいでしょう。でも、みんなが通るけど、全員が集まる場所じゃない、おおっぴらな場所じゃないというのがポイントです。例えば、マンションなら廊下。階段もいいですね。玄関という場所もおすすめです。

さりげなく、書きたいことを書いておく。すると、家族の誰かが読んでくれる、返事をくれる。そんなさりげない形で、家の中でホワイトボードを活用してみましょう。

子どもが成長するにつれ、覚えた漢字を書く、覚えた公式を書くなど勉強の内容も増えるでしょう。「お父さん、お誕生日おめでとう」なんて、お祝いの言葉を書くようにもなるかもしれません。

そんなコミュニケーションの場として、ホワイトボードが習慣化されると、親子コミュニケーションがもっともむずかしい思春期も大活躍してくれるのです。

「ホワイトボード」の選び方は?

この「ホワイトボード」。どんなものがいいですか?と聞かれることが多いのですが、私としてはとにかく「大きなものが望ましい」とお答えしています。目安は縦180㎝×横90㎝で、これなら柱と柱の間の壁一面を埋めることができるでしょう。

いまは壁に取り付けられるものがたくさんありますので、廊下の壁や玄関の靴箱の前面などに取り付けると使いやすいでしょう。

中でもガラス製のホワイトボードは書きやすく、消しやすいのでおすすめです。

また、ペンは様々な色のものを用意すると、子どもは喜んでくれるはずです。

このとき、「ここは書いていいけど、こっちの壁にはかいちゃダメだよ」とルールを作り、きちんと子どもに伝えましょう。それによってルールを守るという体験もできるでしょう。

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スマホ、タブレット、パソコンなどの機器が発達して、書くことが少なくなっている現代です。そんな時代こそ、「書く」ことをもう一度見直し、親子コミュニケーションで活躍させてくださいね。

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お話を伺った方

一般社団法人 四十万未来研究所 代表理事 四十万靖(しじまやすし)

慶應義塾大学経済学部卒業後、伊藤忠商事入社。退社後、2003年、慶應義塾大学とのライセンス契約による、住宅の総合コンサルティングを行う、事業投資会社eco-s corporation設立を設立。2006年4月より慶應義塾大学SFC研究所所員 (訪問)として慶應義塾大学SIVアントレプレナー・ラボラトリ生活産業プロジェクト代表を兼任。2008年、eco-s corporationをスペース・オブ・ファイブ株式会社に社名変更。2014年、一般社団法人 四十万未来研究所を設立。著書に「頭のよい子が育つ家」(文春文庫)、「頭のよい子が育つ本棚」(学習研究社)、「頭のよい子の家にある『もの』」(講談社)など。http://shijima-mirai.or.jp/

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