意外に悩ましい…ごはん前忙しいときの子どもたちの「お腹すいた！」コール。なんとか切り抜ける方法ってあるの？

お迎えや外出先から帰宅後、晩ごはんまでの忙しい時間帯に子どもに「お腹すいた！」「お腹すいた！」と騒がれて、イライラしてしまったり、結局お菓子を食べて晩ごはんが食べられなくなったり…は小さな子どものいる家庭にとっては、よくあるシーンではないでしょうか？

お腹がすいたと叫ぶ子どもはなかなか我慢できないもの。かといってお菓子をあげると晩ごはんに響く…そこで、おすすめなのが晩ごはん前には、お菓子ではなく、簡単に作れる食事前の「つなぎごはん」。

忙しい晩ごはん前の時間でもパパッと用意できる、超簡単つなぎごはんを管理栄養士であり、4児のママでもある私が紹介します！

1.絶対オススメ！お菓子の代わりに「おにぎり」を

晩ごはん前に食べるおやつは、甘いお菓子ではなく、断然小さなおにぎりがおすすめです！

おにぎりなら簡単に用意ができ、お菓子のように甘すぎたり味が濃かったりしません。食べ過ぎても、晩ごはんの主食を先に食べたと考えれば、さほど気になりませんよね。

甘いお菓子は、食べると血糖値が急激に上昇し、満腹中枢を刺激してしまいます。それに対し、お米の主な栄養素の炭水化物は、ゆっくりと消化され体のエネルギー源になっていくのです。

シンプルな塩おにぎりはもちろん、海苔を巻いたりわかめやじゃこ入りのふりかけを混ぜたりすれば、ミネラル分も補給できて◎。時間のあるときは、焼きおにぎりやお焼きにしてあげるとさらに喜びますよ。

冷凍の焼きおにぎりを常備しておくのも、心強いですね。

晩ごはん前は、親も非常に忙しい時間帯。そのため、ダメだとわかっていても、子どもの「お腹すいた」コールに負けて、ついお菓子を出してしまう…こともありますよね。

そんなとき、切るだけ・レンジでチンするだけで食べられる簡単食材を常備しておくと、パパッとつなぎごはんが作れるので安心です。

じゃがいもは、子どもが好きな野菜のひとつ。じゃがいもを常備しておけば、蓋つきの耐熱容器に入れてレンジでチンするだけで、ほくほくのじゃがバターが作れます。

すでに茹でてある市販の茹でじゃがいもなら、レンジの過熱時間をさらに時短することもできますね。

甘みたっぷりのコーンは、子どものおやつにもぴったりな野菜。冷凍や缶詰のものを常備しておけば、お腹がすいたときにチンしてあげるだけで食べられます。

チンしてバターを落としてあげたら、子どもが大喜びするつなぎごはんの完成です。

暑い季節のつなぎごはんにおすすめなのが、きゅうりを切って塩昆布とごま油、塩で和えるだけでできちゃう「塩昆布きゅうり」。

ポリポリとした食感も楽しく、スナック感覚でぱくぱくと食べられます。暑くて汗をかいた体に、カリウムなどのミネラル分も補給できて一石二鳥。

きゅうりを切って材料をプリ袋に入れて、子どもにモミモミ混ぜさせるのも楽しいですよ。

「どうしてもお菓子が食べたい！」と主張する子ども、「少しの手間をかける余裕もない」親…。

そんなときは、お菓子の中でも素朴で栄養価の高いものを食べさせてみるのがおすすめ。晩ごはん前のつなぎおやつにおすすめの、素朴なお菓子を紹介します。

甘みたっぷりの干しいもですが、実は血糖値を上げにくいとされる低GI食材のひとつ。じんわりと糖分が体に吸収されるため、満腹中枢への刺激が少なく済みます。

炭水化物のほかに、ビタミンやミネラルといった栄養素を多く含んでいるのも干しいもの魅力。程よい硬さがあり、食べるのによく噛まないといけないため、少量でも食べるのに時間がかかり、食べ過ぎを防げるのもよいところです。

カルシウムや鉄分、DHA、EPAといった栄養素を多く含む小魚は、成長期の子どもにおすすめのお菓子。

普段の食事で小骨の多い小魚はなかなか食べてくれない、という子どもも甘辛く味つけされたお菓子の小魚ならぱくぱくと食べられるのでは？栄養価の高い小魚なら、晩ごはん前でもさほど罪悪感なく食べさせられます。

＊＊＊
晩ごはん前に食べるおやつも、食事の一環！甘いお菓子やスナック菓子ではなく、おにぎりや簡単な一品を食べさせることで、成長期の子どもに必要な栄養を摂取するのが理想です。

ぜひ、紹介した簡単つなぎごはんで、忙しい晩ごはん前の時間を乗り切ってみてくださいね。