2020年4月から、小学校では約10年ぶりに改定された新学習指導要領が全面施行されます。
今回の改定の背景には、進む社会のグローバル化やIT化に伴う、未来を見据えた教育改革の必要性があります。
子どもたちがこれからの予測困難な未来社会を生き抜くためには、知識や技能だけでなく、思考力や判断力、そして表現力を育てることが求められています。
新学習指導要領では、子どもたちが主体的に探求し学ぶ「主体的・対話的で深い学び」、いわゆるアクティブラーニングが強調されています。
これまでの一方向的な授業から、子どもたちが自ら課題を見つけ解決へと導く学びへと、授業のスタイルが変化することになります。
具体的には、グループでの討議、プレゼンテーション、プロジェクト学習などが取り入れられます。
改定された学習指導要領の大きな変更点の一つが、英語教育の充実です。
小学校3年生から「外国語活動」として英語が導入され、5年生からは正式な教科として「外国語」の授業が開始されます。
さらに、プログラミング教育も必修化され、子どもたちが論理的思考力を身につけることが目指されています。
新学習指導要領では「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの柱に基づき、子ども一人ひとりの多様な学びを評価することが推奨されています。
これにより、ペーパーテストだけでなく、グループ活動やプロジェクト作品など、多面的な取り組みも評価の対象となります。
新学習指導要領は、子どもたちが未来の社会で必要とされる力を育むために、知識を「学ぶ」ことから、その知識を「使う」学習へとシフトしています。
家庭でも学校の取り組みをサポートし、子どもたちが主体的に学び、成長できる環境を整えていくことが大切です。
(おやこのへや編集部)
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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