小学校に入ると、ひらがなやかたかな、漢字の学習が始まります。 同じ字を何度も書くことを求められますし、赤ペンで細かいところまで直しが入ることも。 根気のいる学習で、お子さんや今の時代に合わないと感じられる方もいらっしゃるでしょう。 なぜこのような宿題が出るのでしょうか?
低学年のうちは、全ての字の一画一画の「とめ」「はね」「はらい」「書き順」を覚える必要があります。 漢字のつくりや書き方には、パターンがあります。 最初は迷いながらでも手が覚えるくらい練習しておくと、上の学年で漢字を覚えやすくなるのです。 低学年の漢字は、パズルのパーツのようなもの。 細かなところまで正確に書けるようになっておくと、上の学年で難しい字の特徴をつかみやすく、すいすい習得していきます。
逆に身についていない子は、手本の字を見ながら書くのにも時間がかかります。 考えられないところから漢字を書き始め、線を継ぎ足しながら手本と同じように書こうとするのです。
そんな子に正しい書き順を教えると「書きやすい」と喜びます。 もっと早くから習得しておけば苦労が少なかったのにと思ってしまいます。
きれいな字が正しくかける人はすてきなので、字を正しく書けるにこしたことはありませんよね。 しかし「とめ」「はね」「はらい」「書き順」が違っても、大人になれば困ることはありません。 私は、これらは子どもが漢字を習得するために守らせるものだと思っています。 形を認識する力や集中力、手先の器用さも一緒に鍛えてくれるということも理由です。
ただし、それが子どもにとって負担が大きすぎれば話は別。 やり方を変えてあげる必要があります。 必要に応じて担任や、特別支援の専門機関に相談しましょう。 以下に、私が出会った上手な親御さんのやり方を紹介しますので、よかったら参考にされてくださいね。
・ノートやプリントにママから励ましメッセージ
・「とめ」「はね」「はらい」が上手な部分に赤丸(または花丸)
・負担が大きいことを担任に相談して量を調節
字を覚えたりきれいに書けたりすることは、大人が思う以上に子どもは嬉しいようです。「やらなくていいよ」と楽にしてあげるよりも、上手に励まして身に付けさせてあげるほうが、子どもの自信を育ててあげられるように思います。中高生になって難しい勉強を乗り越えるためにも、小学校低学年のうちに「がんばったらできた」をたくさん経験させてあげるのはいかがでしょうか。
ライター/監修:かなせんせい (・小学校教諭専修免許状・幼稚園教諭第一種免許状・中学校教諭第一種免許状(理科)・高等学校教諭第一種免許状(理科)・図書館司書教諭)
・小学校教諭専修免許状/幼稚園・中学校(理科)・高等学校(理科)教諭第一種免許状/図書館司書教諭免許状資格 かなせんせい
小学校に15年勤務し、教員として子どもや親御さんとかかわってきました。教え方や自分の子育ての経験を保護者に伝えたときに喜んでもらえた経験から、退職してからもライターとして活動しています。
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