「生きる力」の概念は、文部科学省が1998年の学習指導要領の改訂で初めて提示したものです。
これは、急激に変化する社会に対応し、主体的に問題解決できる能力や豊かな人間性を持つ人材を育成することを目的としています。
具体的には、知識の習得だけでなく、思考力、判断力、表現力を含んでおり、より実践的な力が求められています。
詰め込み教育は長らく日本の学校教育を支配してきましたが、生きる力を育成するには適していないと考えられています。
詰め込み教育は、知識を一方的に伝えることを主目的としており、子どもたちが自ら考え解決する力を十分に育てることができません。
そのため、新しい時代に適応するためには、教育の方法を根本から見直す必要がありました。
ゆとり教育は、子どもたちに余裕をもって学べる環境を提供しようとする試みでした。
しかし、学力低下などの問題が指摘され、完全な解決策とはなり得ませんでした。
その経験を踏まえ、新しい学習指導要領では、従来のゆとり教育からさらに進化した形で、「生きる力」の具体的な育成方法に焦点を当てています。
現代の教育現場では、生徒自身が主体的に学ぶ姿勢を重要視しています。
授業の中で問題を提示し、生徒同士、または生徒と教師が対話を通じて問題解決に取り組む「主体的・対話的で深い学び」が推奨されています。
このアプローチにより、知識をただ受け取るのではなく、実生活で役立つ形での理解を深め、生きる力そのものを育むことが目指されています。
「生きる力」を培うことは、単に学校での学びだけでなく、家庭や社会全体で支え合いながら取り組むべき課題です。
共に学び、共に考え、時代を超えて生き抜く力を育てていく。
これが、新しい時代の教育の在り方であり、私たち一人ひとりが目指すべき方向性の一つかもしれません。
(おやこのへや編集部)
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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