地方のバスで…自分だけが乗る静かな車内。しかし踏切で一時停止した瞬間⇒運転手が呟いた“一言”に「え…？」

乗客ひとり、バスで味わった地元物語

地方へ出張したとき、最寄駅から目的地までバスに乗りました。乗客は私ひとりで、運転手さんはずっと無言。車内は静かでした。

ぼんやり窓の外を見ていると、踏切で一時停止したときに突然、運転手さんが「このあたり、昔映画の撮影地だったんですよ」と話しかけてきてくれたのです。

思わず「え、そうなんですか？」と聞くと、運転手さんは踏切や信号で止まるたびに、地元の歴史や文化についてゆっくり気をつけながら話してくれました。

ずっと無口で淡々としていた運転手さんが、こんなに地元のことを熱心に話してくれるなんて、正直びっくりしました。静かな車内が、いつの間にか貸切のミニ観光ツアーのような特別な空間に変わっていくのを感じて楽しかったです。

降りるときには、自然と「貸切ツアーみたいでした、ありがとうございました」と言っていました。静かな運転手さんの、熱い地元愛がじんわり胸に残った思い出です。（男性/50歳/会社員）

日常の何気ない瞬間に、思いがけない出会いや発見があるものです。思いがけない会話が、知らなかった場所をより近く感じさせてくれますね。

あなたには旅先で出会った、忘れられない“ちょっとした思い出”はありますか？

※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。