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【保育士が教える】園とのコミュニケーションのコツ

【園生活のモヤモヤ】鼻水垂れっぱなし、肌着が出ている…園や先生の気になる関わり「言う?言わない?」

【園生活のモヤモヤ】鼻水垂れっぱなし、肌着が出ている…園や先生の気になる関わり「言う?言わない?」
保育園や幼稚園に子どもを預け始めて、毎日「ありがたい」と思うものの、先生の関わり方や叱り方、言葉遣いなどちょっとした対応が気になる…。そんな時、どうしたらよいのでしょうか?元保育士の炭本まみさんに教えてもらいました。
目次

春から入園した子どもたちも、徐々に園生活に慣れ始めたころでしょうか。
園生活をわが子がとても楽しんでいる!それが第一ですね。けれど親としてちょっと気になること、ありませんか? 

例えば、先生の子どもに対する言葉遣いや名前の呼び方、関わり方や叱り方、もう少しだけ手をかけてほしいと思うことなど…。 そんなモヤモヤは保護者なら誰しも少しは持つものかもしれません。

先生にこんなこと伝えてもいいのかな?  些細なことだけに言いにくい… もしも言ったらモンスターペアレンツ扱いされちゃう? 

けれど、どんな些細なことでも実は伝えたほうがいいのです。   今回は、園や先生に受け取ってもらいやすいちょっとしたモヤモヤについてのお願いの仕方を、保育士ライターの炭本まみがご紹介します。

園や先生にモヤモヤする、あんなこと・こんなこと

園生活の中で、子どもと先生の関わりで抱いたモヤモヤ、子どもの様子から感じたモヤモヤ。気になることはありませんか?

  • 自分の子どもをお迎えに行くと、ズボンから肌着が出ていた
  • 鼻水が垂れっぱなしだった
  • 食べられない・苦手な食事を残さないよう無理に食べさせられている
  • 泣いているのに放置している、関わらない
  • 「せんせい?」と子どもが何度も話しかけているのに聞いてもらえていない
  • おもらしをしているのに着替えをさせてもらえていない(気づかれていない)
  • お迎えに行くとオムツにウンチをしていた・おしっこがいっぱいでオムツが重くなっている
  • オムツかぶれをするようになった
  • 先生に叩かれていた、激しく叱られているのを見た、別の部屋に閉じ込められていた
  • 滑り台やブランコなどに先生がついていない、見ていない

ちょっとしたことから、深刻な問題まで、保護者が感じていることや筆者のこれまでの保育士経験の中で保護者からいただいたご意見などをあげてみました。

ここまでではなくとも、お子さんの送迎時やお子さんから聞いたり、また、ほかの保護者から聞いたことなど、「それってどうなのかな?」と感じる対応があるかもしれません。

そんなときはどうしたらよいのでしょうか。

「子どものことが心配」だから「相談」のスタンスで伝える

「こんな些細なことでいちいちお願いしたり伝えたら、うるさいって思われないかな」
「子どもがお世話になっているのに、その上文句のようなことを言って大丈夫?」

そんな風に心配になる保護者の方は多いかもしれません。

けれど、モヤモヤした気持ちを抱えたままでは、お子さんにもそのような感情が伝わってしまうこともあり、良くありません。

伝えることでさらに保育園や先生との信頼関係を高めることが大切。
忙しい先生たちにとっては、日常保育の中で当たり前になってしまっていることも多く、保護者の方に知らせてもらうことで、初めて改めることもあるのです。

ただ、伝えるのってやっぱり勇気がいるもの。
そんな時は「ちょっと子どものことが心配になったので、ご相談なのですが」というスタンスで伝えてみましょう。

例えば鼻水がいつも垂れっぱなしで気になる場合、

「風邪を引きやすく鼻水がどうしても出るのですが、鼻の下をとてもかゆがるので、お手数ですが鼻水に気づいたときは拭いていただけますか」
と伝えてみましょう。
下着が出っぱなしで遊んでいるのが気になる場合なら、
「おなかの冷えが心配なので、シャツをしまってもらえるとうれしいです。また、こちらも少し丈の長い肌着を用意するようにします」
など、こちらも対応することを前提でお願いをしてみます。

激しく叱られたり叩かれていたのに先生から説明や報告が無かった場合は、

「『今日先生に叱られ、手を叩かれた』と悲しそうに話していました。しっかり叱ってくださってありがとうございます。今後のためにもどんなことがあったか教えていただけますか?」
とお伝えしてみるのはいかがでしょうか。

保護者の「勘違い」もある

実際に伝えることで、保護者に対して状況の説明やお詫び、今後の対応策などさまざまなお話があるかもしれません。

もしかしたら保護者が心配するほどのことでもなかった、ということもあります。
筆者も経験があり、長男の幼稚園へお迎えに行くと全員が園庭で遊んでいるのに、長男だけ廊下で掲示物を見てぽつんとしていました。
先生に忘れられたのかな、先生は気づいているの?と、ひとりでいる長男を見てとてもかわいそうな気持ちになりました。

先生に伺うと「外遊びの用意を促してもゆっくりで、なかなかできないので、せかさず見守っていました」とのことでした。長男は動きがゆっくりなので、長男のペースに合わせ「待つ」ということを大切にしてくれていたのです。

保護者はかわいいわが子がひどい目にあっていると感じたときは、ショックで悲しい気持ちになることでしょう。「なぜ先生はちゃんと見てくれていないの?」と思うことがあるかもしれません。

筆者のように先生の思いがあったことがわからなくて驚くこともあるかもしれません。 伝えて聞いてわかることもあるでしょう。

また、先生も気づかず保護者に伝えてもらうことで、改めることや保育園内で情報共有をし対策することになるかもしれません。

何も言わないよりも、コミュニケーションや信頼関係を深め、保護者と先生が「モヤモヤ」とした感情を抱かずに気持ちよく関われる方が良いですね。

「モヤモヤ」を伝えてすっきり!快適な園生活を

園や先生に対するちょっとした「モヤモヤ」について、伝えてもいいものか、伝えるとしたらどのように話すことで伝わりやすいかを紹介しました。

文句やクレームのようでちょっとドキドキするかもしれませんが、筆者は伝えた方がお互いのために良いと考えます。先生の視野を広げるため、保護者が先生の思いを知るため、何より子どもが安心・安全に楽しく園生活を送るため、ちょっと勇気を出して伝えてみませんか。

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執筆者

炭本まみ

保育士として10年勤務し、今は高校生と中学生を育てるママ。未だに子育てに行き詰ることはありますが子育てのアドバイス記事を書きながら自分も振り返っています。趣味はキャンプと旅行とカメラ。アウトドア記事や旅行記事、保育士や保護者向けのコラムを執筆中。

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