アメリカの子育ての声かけは、英語ならではのポジティブな表現にあふれている!NY在住ママに日本語の会話でも使えるおすすめのフレーズを紹介してもらうこの連載。
今回のテーマは"親が子どもに感謝の気持ちを伝える言葉"。
わが子が素敵な行動をしてくれたとき、すかさず感謝の気持ちを表して、"それはとても価値のある行動だよ"ということを伝えたいですよね。
日本語には感謝の気持ちを伝える言葉はたくさんありますが、ちょっぴり控え目。一方、英語にはストレートに子どもに伝わりやすい表現がたくさんあります。
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こんにちは。アメリカのニューヨークで3歳の女の子の子育てに奮闘中の駆け出しママの三枝由里香です。
いまニューヨークは、クリスマスに向けてホリデーシーズン真っ盛り。いつもなら街はクリスマスプレゼントを買い求める人々で賑わい、様々なイベントが開催される時期ですが、今年はコロナ渦…。夏には少し落ち着いた感染者数も、12月に入りどんどん増えてきてしまい、残念ながら例年ほどの盛り上がりはありません。でも、ロックフェラーセンターの約23メートルのクリスマスツリーを筆頭に、街の至る所で輝くクリスマスツリーやイルミネーションを楽しむこともできますし、オンラインでサンタクロースに会えたり、ミュージカルを楽しめたりもします!
さて、「ありがとう!」と感謝の一言を聞くのは、とっても気持ちがいいものですよね。誰かの役に立てたことを実感できると、やる気も自信も湧いてきます。
でも、感謝の言葉をきちんと伝える場面って意外と少なくないですか?
「ありがとう」という一言でサラッと流してしまったり、下手すると「ありがとう」という言葉すら使わず「どうも」や「すいません」と別の言葉になってしまったり…。
でも、感謝の言葉は、言った方も、言われた方もハッピーになる魔法の言葉。
子育ての中で感謝の気持ちをきちんと伝えれば、ママも自然と笑顔になり、子どものやる気と自信にもつながるはず。どんどん使っていきたいですよね!
英語では、定番の「Thank you」以外にも感謝を伝える素敵な表現があります。
その中から、今回はいろいろなシチュエーションで使える「You made my day!」をご紹介したいと思います。
直訳すると「あなたは私の1日を作った!」とちょっとおかしな表現になってしまいますが、「あなたのおかげで良い一日になったよ」という感謝の気持ちを伝えたいときに使うフレーズです。
例えば、子どもが野花を摘んでプレゼントしてくれたり、自分から進んでお手伝いをしてくれたり、普段とはちょっと違う特別なことをしてくれたとき。
そんなときは「ありがとう」よりもさらに丁寧に感謝の気持ちを伝えたいですよね。ここで登場するのが「You made my day!」です。
「あなたのおかげで良い一日になったよ」と言われると、誰かの役に立てたことをより強く実感できるような気がしませんか?
大人でも、例えば上司に「今日は君のおかげでうまくいったよ」と言われたり、家族に「ママのおかげで助かったよ」などと言われると、ただ「ありがとう」と言われるよりも「また頑張ろう!」とより一層前向きになれますよね。
このように「その人(がしてくれたこと)のおかげで良い結果になった」ということを特に伝えたいシチュエーションでよく使われる表現です。
他にも例えば、おしゃべりを始めた小さい子が、拙いながらも一生懸命に話している姿が可愛らしくて、見ているだけで思わず笑顔がこぼれてしまうようなとき。このようなふとした瞬間の「一緒にいるととっても楽しい!」という気持ちを伝えたいときに「You made my day!」を使ってもOKです。
また何か特別なことがなくても「あなたはいつも私を幸せにしてくれる」という意味で、「You always make my day better」という使い方もできます。
さあ、この感謝のフレーズを日本語にも取り入れてみましょう!
特別な感謝を伝えたいときには、いつもの「ありがとう」にプラスして「今日は○○ちゃんのおかげで、いい1日になりそう!/とっても楽しい!」と付け足してみるのはどうでしょうか?
それだけでママの一日も、お子さんの一日もポジティブなものになりそうですね。
また、子どもと一緒にいることで感じる何気ない日々の幸せを「○○ちゃんと一緒にいるといつも楽しい!」と言葉で伝えたり、「いつもママを幸せにしてくれてありがとう」とカードにひとこと添えたりして、お子さんに改めて伝えてみるのも素敵ですね!
感謝の言葉を聞く喜びがわかると、自分が感謝の言葉を伝える大切さも学べます。
純粋でどんな言葉も素直に受け取るこの時期だからこそ、たくさんの感謝を言葉にして伝えてあげたいですね。
ライター 三枝 由里香
東京の企業でマーケティング業務に携わった後、新規事業立ち上げメンバーとして台湾に駐在。5年間の台湾生活を経て、2012年から2017年までニューヨークの出版社に勤務。現在は、台湾系アメリカ人の夫とともに、3歳の娘を日英中のトライリンガルにするべく、家では中国語、外では英語、ママとは日本語というトライリンガル子育て奮闘中。