小さな子どもがいる家庭でおなじみの「踏み台」。
手を洗うとき、キッチンでお手伝いをするとき、トイレで便座に上がるとき…簡易的な椅子として使っている家庭もあるかもしれませんね。
そんな子育て家庭で活躍する踏み台、最近主流なのが、必要のないときには折りたたんでしまっておける省スペースをうたったもの。1000円程度から手に入り、かわいいデザインのものも増えています。
とても便利なアイテムではありますが、この踏み台で乳幼児が手指を負傷するという事故が複数起こっており、独立行政法人国民生活センターが注意喚起を行っています。
【発表情報】
— 国民生活センター (@kokusen_ncac) October 5, 2022
狭い隙間に収納できる樹脂製の折りたたみ式踏み台で、乳幼児が手指を挟んでけがをする事故が発生しています。
乳幼児が折りたたみ式踏み台に触れることがないよう、管理・保管しましょう。
詳細はこちらhttps://t.co/RIsjp73y7t pic.twitter.com/JJZvru0oFM
使わないときは、天板や脚部を折りたたんで家具の間などの狭いスペースに収納できることから、人気の折りたたみ式踏み台。樹脂製の軽いものが多く、子どもでも移動しやすいというメリットもあります。
しかし、その"折りたためる" "軽い"という便利なポイントがケガにつながることが…。
昨年、折りたたみ式踏み台につかまり立ちをしていた乳児が、折りたたみ式踏み台にできていたすき間に手指の先端が挟まれ、切断したという事故が発生。医療機関ネットワークにも、幼児が折りたたみ式踏み台に手指をかけている際に折りたたまれて負傷したと考えられる事例が寄せられているといいます。
保護者が座面の取っ手部分を持ってたたんだ際に、児の手指が挟まれた。
きょうだいが強く引っ張ったところ、折りたたまれて児の手指が挟まれ切断された。
商品を調査した国民生活センターによると、踏み台の天板と脚部のすき間に手指が入り、挟まれてケガをする可能性が考えられるとのこと。
踏み台の天板と脚部のすき間は、収納状態に折りたたんでいく際に広がります。折りたたみや展開の途中ですき間に手指を挿し込むと、裂傷を負う可能性があります。
乳幼児の力でも容易に天板を持ち上げることができるため、できたすき間に手指が入り、展開状態(踏み台を広げた状態)に戻したときに挟んでしまうことも。
とくに1歳児が天板付近につかまり立ちすると、折りたたみ式踏み台の高さが低いほど上から体重をかけるような姿勢になり、危険だということもわかりました。
商品によっては、天板部分を折りたたんだときに持ち運び用の取っ手が出るしくみになっているものもあり、そのすき間にも手指を挟んでしまう可能性がありますね。
事故発生を防ぐために、国民生活センターからは以下のようなアドバイスがありました。
すでに自宅で折りたたみ式の踏み台を使っている家庭では、
など、いま一度、使い方を見直しておきたいですね。
生活の一部として便利に使っているものに、想定外の危険が潜んでいることも…。家族で使い方のルールを再確認しておきましょう。
引用:独立行政法人国民生活センター樹脂製の折りたたみ式踏み台での指挟みに注意-乳幼児が手指の先を切断する事故が発生しています-
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