算数や地理、物理…"お勉強"っぽくならずに子どもが興味を持つ♪年末年始に読みたい「名作知育絵本10選」

算数や地理、物理…"お勉強"っぽくならずに子どもが興味を持つ♪年末年始に読みたい「名作知育絵本10選」
おやこのくふうで2022年に紹介したたくさんの知育絵本の中から、編集部おすすめの10冊を紹介します。
目次

子どもがいる家庭では欠かせない絵本。2022年も「おやこのくふう」ではたくさんの絵本を紹介してきました。そんな中でとくに反響が大きかったのは、数や地理など、読み聞かせ以外の知育要素も詰め込まれた絵本。

どうせ本を買うなら学びにつながるものを…と思ってしまうのが親心。実際に子育て中のライターがわが子と読んでみた体験記事では、子どもの興味関心をふくらませることができた、子どもが覚えた!理解できた!など、さまざまなよいエピソードがありました。

未就学児から小学生まで幅広い年代向けの絵本をセレクトしましたので、ぜひ子どもにぴったりの1冊を見つけてください。

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1.都道府県の形と位置を覚えられる『1日10分でちずをおぼえる絵本』

『1日10分でちずをおぼえる絵本 改訂版』
著:あきやま かぜさぶろう
発行:白泉社
価格:単行本1,980円/電子書籍(Kindle版)1,980円(ともに税込)
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1冊目は「地理」の絵本。幼児期から楽しく日本地図にふれられるように、と作られたベストセラーです。
画家・絵本作家のあきやまかぜさぶろうさんが、都道府県の形を子どもたちが好きなものにたとえて図解しています。たとえば「ひこうきのかたちは みやざきけん」「さめのかたちは かごしまけん」といった具合。その形を楽しく覚えられるようにかわいらしい絵があり、迷路やミニゲームのしかけなどの工夫も詰め込まれています。

こちらの記事では、日本地図に初めてふれた4歳女子が、3日目にして県の形を覚え始めた様子をレポートしています!
▶知育ママの間で話題の「1日10分で日本地図を覚えられる」ベストセラー地理絵本!地図に興味ナシの4歳児が読んでみたら…?

2.大人も夢中になる!現代版世界図絵『マップス: 新・世界図絵』

『マップス: 新・世界図絵』
著:アレクサンドラ・ミジェリンスカ、ダニエル・ミジェリンスキ
発行:徳間書店
価格:3,520円(税込)
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こちらも地理への興味関心を引き出す絵本で、舞台は世界。
ポーランドで人気の絵本作家夫婦が手がけた、地理、人類学、植物学、動物学、歴史、民俗学…あらゆる分野を網羅した現代版の「世界図絵」です。歴史的建造物から偉大な人物、食べ物、動物、植物と、世界の国を隅々まで調べ上げて、まる3年かけて描かれた絵本なんだそう。世界各国の魅力がたっぷり伝わってきて、子どもにとって「いつか行ってみたいな」と気になる国がきっと出てくるはず!

地理学習はもちろん、世界の文化や慣習を知ることは多様性を学んだり、今世界で起きていることに目を向けるきっかけを育みます。世界で活躍する人材が求められるこれからの時代を生きる子どもたちに贈りたい、外国への興味を高める絵本をこちらの記事で紹介しています。
▶グローバル社会を生きるわが子に贈りたい!世界への興味関心を"自然に楽しく"高める絵本10選

3.機械の中がのぞけるめくる図鑑『きかいのしくみ図鑑』

『きかいのしくみ図鑑 (めくって学べる)』
監修:小峯 龍男
発行:学研プラス
価格:2,178円(税込)
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自動販売機はどんなしくみでジュースが出てくるの?トイレはどうして流れるの?など、日常生活はそのしくみが気になるモノであふれています。そんな家や街で気になるさまざまな機械の中身を、"窓開け"のしかけで楽しくのぞき見ることができる図鑑。機械のイラストをめくると、その構造と動作のしくみがていねいに解説されています。

「機械がどうやって動いているのか」を考えることは、プログラミング的思考を持った「理系脳」の発達につながります。気になるいろいろなモノの中身をおやこでワクワクしながらのぞいてみてください。

機械好きな6歳男子がこの図鑑をめくって読んでみたレビュー記事はこちら!
▶自販機の中はどうなってる?トイレはなぜ流れる?子どもの理系脳を育てる”めくって学ぶ図鑑”におやこでハマる!

4.とってもわかりやすい!時計デビューにおすすめ『とけいのほん』

『とけいのほん①』
著:まつい のりこ
発行:福音館書店
価格:990円(税込)
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時計の読み方を学び始めた未就学児にぴったりなのがこちら!子どもが自然に時計を読めるようになると評判のベストセラー絵本です。

時計の短針と長針にたとえた主人公が散歩に出かけるというストーリーの中で、時刻の読み方、時計の針の進み方をとってもわかりやすく教えてくれます。シリーズ第1巻の『とけいのほん①』では、「〇時半」という時間まで読めるように解説されていて、5分単位の読み方はつづくシリーズでマスターすることができます。

時間が読めるだけでなく、実際の生活時間にリンクさせながら「時間の感覚」を身に着けられるのがよいところ。子どもの「時計デビュー」におすすめの一冊です。

実際に時計デビューした5歳女子といっしょに読んでみたレビュー記事はこちら!
▶買って良かった♪【時計の読み方デビュー】におすすめの1冊はコレ!日常生活で時計を読む習慣が楽しく身につく絵本

5.描きたいものが描けるように!『カモさんのえがじょうずになる本』

『3~6歳 カモさんのえがじょうずになる本』
著:カモ(イラスト)、がじゅく(監修)
発行:池田書店
価格:990円(税込) Amazon購入はこちら

イラストレーターのカモさんが絵の描き方を教えてくれる絵本仕立ての本。2000人以上の子どもたちを指導してきたというおえかき塾「がじゅく」が監修、幼児の発達に合わせて楽しく描けるよう、子どもの興味を引き出すしかけが盛り込まれています。

まず基本となる線・モチーフを描く練習をした後は、テーマに合わせた絵を描いていきます。見開きで、左のページがお手本となぞる練習、右のページはスケッチブックのように余白が大きくあります。 まるで絵本のような展開でページをめくる楽しさがあり、おえかきだけではなくお話にも興味をもって進められます。

絵画教室に習いに行くほどではないけれど、思い通りに描くコツをつかんでもっとわが子にお絵描きを楽しませたい!というママ・パパはぜひチェックしてみてください。

100均の類似商品も試したライターがお試し!やっぱりこの本の方がおすすめ!とジャッジした理由は?くわしくはこの記事をご覧ください。
▶子どもには100均よりもこっち!本家「お絵描き上達本」で絵を描く楽しみが広がる♪子どもの自由な発想力にほっこり♡

6.身近な事象を物理学に結び付けて紹介!『エレキが伝える電気のふしぎ』

『エレキが伝える 電気のふしぎ』
著:ジョゼフ・ミッドサン(作)、サミュエル・ヒーティー(絵)、羽村太雅(訳)
発行:くもん出版
価格:1,650円(税込)
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こちらは小学校高学年ごろからおすすめの科学絵本。身の回りの事象と物理学を結び付けて写真とイラストマンガで解説するシリーズです。正直大人でも理解があやふやかも…という物理の基本を、わかりやすく教えてくれます。小学生のころにこんな絵本を読んでおけば、物理分野もすっと入ってきそう!

電気以外にも、光や音、熱、磁力など全10巻が発行されているので、子どもが興味を持ちそうなテーマから読んでみてはいかがでしょうか。

この本を推薦するのは、中高の理科・情報教員免許をもち、「子供のなぜ?を育てる理科育児」を発信するはるかさん。今の季節、子どもも体験することの多い静電気のしくみを紹介した記事はこちら!
▶静電気ってなあに?電気とどう違うの?バチッときたら子どもの知的好奇心をふくらますチャンス!




ここからは「小さい頃から数や計算に親しませたい!」「できることなら算数が得意な子に育てたい」と、とくにママ・パパの関心の高い、数の概念や計算の基本にふれられる"さんすう絵本"を紹介します。

7.4歳児も夢中になった大ベストセラー『はじめてであう すうがくの絵本』

『はじめてであう すうがくの絵本 1』
著:安野 光雅
発行:福音館書店
価格:1,760円(税込)
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40年前から親しまれている『すうがく絵本』。画家・絵本作家の安野光雅さんによる絵本で、全3巻が発行されています。

「なかまはずれ」「ふしぎなのり」「じゅんばん」「せいくらべ」の4つの章からなり、子どもの好きなものや身近なものを使って、数学の概念に自然と親しめるようになっています。出題される問題の正解は必ずしも1つではなく、絵本を通じて考える力が身につきそう。幼児だけでなく小学生でも、挑戦意欲をかき立ててくれるような充実の内容です!

保育士資格をもつライターが4歳の娘と『すうがく絵本』を体験したレポートはこちら!
▶【保育士ママ絶賛】こんな絵本が欲しかった!幼児から数学の面白さを学べる大ベストセラー「すうがく絵本」に4歳児も夢中に♡

8.たし算、引き算の概念がわかる『たすひくねこ』

『たすひくねこ』
著:にわ、大迫ちあき(監修)
発行:マイクロマガジン社
価格:1,320円(税込)
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就学前の子どもが数学的な視点や考え方を身につけるための絵本『たすひくねこ』。日本数学検定協会認定数学コーチャー&幼児さんすうエグゼクティブインストラクターである大迫ちあきさん監修の絵本です。

絵本に登場するのは、たくさんのかわいいねこたち。宝の地図を拾ったのをきっかけに冒険の旅に出かけるというストーリーで、ねこたちの足取りをたどりつつ、たし算ひき算をしながら読み進めることができます。「何匹になるのかなー?」「どっちが大きいと思う?」などと大人が質問を補うようにするのがおすすめ!

さんすうが勉強になる前に、まずはこの絵本で楽しく学ぶことから始めてみたいですね。

9.楽しいお話で分数や倍数を学べる『王さまライオンのケーキ』

『王さまライオンのケーキ はんぶんのはんぶん ばいのばいの おはなし』
著:マシュー・マケリゴット(作・絵)、野口絵美(訳)
発行:徳間書店
価格:1,760円(税込)
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こちらは王さまライオンの食事会を舞台にした絵本『王さまライオンのケーキ』。招かれたたくさんの動物たちとケーキを分け合うというわかりやすい題材で、半分の半分とは?倍の倍はどのくらい?など、分数や倍数の考えを学ぶことができます。

かけ算や分数を学びはじめるのは、小学2年生頃からですが、人と分け合うことの大切さにも触れられるストーリーも人気で、純粋にお話だけを楽しむことができます。

10.遊びながら算数的思考が身につく『算数図鑑』

『さわって学べる算数図鑑 』
著:朝倉仁(監修)
発行:学研プラス刊
価格:2,420円(税込)
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こちらは、動かす・開ける・組み立てるなど、ページにさまざまなしかけのある体験型の算数の本。たし算、かけ算、分数、図形や立体…算数に関するさまざまなことを、しかけを通して体感できるのが特徴。説明を読んだり、計算したりするだけではわからなかったことも、いろいろな種類のしかけを使って直感的に理解できます!

数や単位の概念が理解できていない子はもちろん、基本はわかっているけれど応用が苦手という子の理解を深めるための教材におすすめ。数学的思考に必要な「イメージする力」や「モデル化する力」を鍛えることができます。

ほかにもさまざまな工夫を凝らした"さんすう絵本"があり、どれも楽しそう!こちらの記事では編集部がおすすめの算数絵本を10冊紹介しているので、ぜひチェックしてみてください!
▶算数が得意な子に育てたい!小さなころから読み聞かせるだけで楽しく数の概念にふれられる「さんすう絵本」10選

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いろいろな分野の学びにつながる知育絵本を紹介しました。

学びにつながる…と思うと、つい子どもに読ませたくなりますが、「読みなさい」と強制してもなかなかうまくいかないもの。子どもがうまく興味を持つように誘導するのもポイントです!子どもがふだんから好きな分野のテーマを選ぶことはもちろん、自ら興味をもって手に取れるように、さりげなく部屋に置いておくのもいいかもしれませんね。

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執筆者

おやこのへや編集部

心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。

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