節分の鬼の正体は?なぜ豆をまくの?由来や意味・豆まきが楽しくなる鬼のお面の作り方を紹介

節分の鬼の正体は?なぜ豆をまくの?由来や意味・豆まきが楽しくなる鬼のお面の作り方を紹介
豆をまいて鬼を追い払う「節分」。でもなぜ豆をまくのか、鬼とは何なのか、節分の由来や鬼が表す意味を解説します。おやこで節分を楽しむなら、鬼のお面を手作りするのもおすすめ!子どもと一緒に作れるお面のアイデアも参考にしてください。
目次

こんにちは。おやこのくふうライターの西方です。
2月3日の「節分」は家族みんなの健康を祈願する、季節の変わり目の伝統行事。節分の子どもの楽しみといえば、やっぱり「豆まき」ではないでしょうか。でもなぜ豆をまくの?鬼ってなに?そんな節分の由来や意味を解説します。

また、子どもと一緒に豆まきを楽しむために鬼のお面を手作りするのもおすすめ!カラフルなお面や表情豊かなお面があれば、怖いイメージの鬼も親しみやすくなるかも。子どもと一緒にできるお面工作のアイデアもあわせてチェックしてくださいね。

節分の鬼ってなに?

節分には「鬼は外、福は内!」と言いながら豆をまいて、鬼を追い払います。この「鬼」とはなんなのでしょうか。

鬼はそもそも、頭に角を、大きな口にキバを生やした怪物で、手に金棒を持っていますよね。その見るからに強そうな見た目の鬼は、仏教における人の煩悩、つまり人の心身を悩ませる負の感情を表しています。目には見えない煩悩を退治すべく、目に見える形にしたのが鬼ということですね。

鬼に豆をぶつけるのはなぜ?

そんな鬼を追い払うために豆をぶつけるのはなぜでしょうか。「豆まき」のはじまりは「追儺(ついな)」と呼ばれる儀式だといわれています。追儺は古代中国に由来し、人々を悩ませる疫病をもたらす鬼を、魔除けの力があるとされる穀物で追い払うというものです。

日本では宮中行事として行われ、平安時代には鬼役の人に豆をまいて追い払うという現在の形になりました。悪い鬼を追い払う代わりに福を招くために「鬼は外、福は内!」という掛け声をするのですね。

鬼は5種類!?鬼の色の意味

実は鬼には5種類あり、その色ごとに象徴する煩悩があります。自分が改めたいと思っている習慣や考え方、取り除きたい心を表している色の鬼に豆をぶつけることでそれを追い払うことができるとされています。

赤鬼

赤鬼は、欲望や貪欲といった人の欲深さを表しています。欲望は人の悪い心の象徴であり、豆をぶつけることで自分の中の悪い心を追い払うことができるとされています。

青鬼

青鬼は、悪意や憎しみ、怒りといった貧相な心を表しています。豆をぶつけることでそれらを取り除き、幸福や心の豊かさに恵まれるとされています。

緑鬼

緑鬼は、怠けてしまうことや眠気、不健康など、不摂生により乱れた体の状態やその習慣を表しています。体を健康に保つための心がけを自身に言い聞かせながら豆をぶつけるといいでしょう。

黒鬼

黒鬼は疑いや愚痴、心に矛盾した言葉や行動を象徴しています。豆をぶつけることでそのような卑しい心を取り除き、平穏を願うといいとされています。

黄鬼(白鬼)

黄鬼または白鬼は、浮ついた心や後悔、甘え、自分自身への執着などを表しています。豆をぶつけることで自己中心的な心を正し、公平に物事を考えられるようになるとされています。

節分の鬼役は誰がやる?

節分の豆まきでは鬼役の人に豆をぶつけるという家庭も多いと思います。地域によって節分の風習に少しずつ違いがあり、豆まきは年男がする、一家を代表してお父さんがするというケースもありますが、誰が鬼役をするかという決まりはありません。

お父さんやお母さんが交代で鬼役をしてもいいですし、子どもがやったり家族以外の人に頼んだりしてもOK。そもそも鬼は“悪いもの”を表す仮の姿ですから、鬼役を作らなくてもいいのです。鬼のお面や絵を壁に貼って豆をぶつけるなどして、家族みんなで豆まきを楽しんでもいいでしょう。

節分の鬼のお面を手作りしてみよう!

年中行事として節分を楽しむなら、子どもと一緒に豆まきをしてみましょう。本格的な鬼では怖がって楽しめないかもしれませんが、一緒に作った鬼なら親しみを感じられるかも?身近な材料で手軽に作れる、鬼のお面工作のアイデアを紹介します。

紹介した5つの異なる意味のある「鬼の色」を意識して作るのもおすすめです♪色塗りや切る・貼る作業など、子どもの年齢にあわせて親がサポートしながら手作りにチャレンジしてみてください。

1.紙皿を好きな絵の具で彩る!「紙皿de鬼のお面」

patapatamamachanさんのinstagramより

こちらは紙皿を使った鬼のお面のアイデア。好きな色の絵具でカラーリングしたら、眉毛や目、鼻など顔のパーツをつけて、角と毛糸の髪の毛をつければ完成です。

顔のパーツの場所や角度で鬼の表情が変わります。角の模様は細いマスキングテープで表現しているそう。口の部分をカットして歯をつけることで、鬼らしい怖さも健在です!

2.つける人の表情を活かしたお面もアリ!「顔はめ紙皿お面」

babyandkidssou_hoikuさんのinstagramより

紙皿お面の輪郭部分だけを残して、顔部分をくり抜くというアイデアも素敵! こちらは鬼のお面の角や髪の毛、眉毛を作って顔部分は子どもの表情を活かすスタイル。

豆まきの際にこのお面をつけて、子どもに鬼の表情を真似て演技してもらうと盛り上がりそうです。ママやパパもトライして、誰が1番鬼らしい表情をできるか競っても楽しそう!

3.かぶるタイプのお面でかわいく鬼に変身!「紙皿の鬼の帽子」

chika0521さんのinstagramより

深めの紙皿で鬼の帽子を作るアイデアもご紹介。お花紙など薄手のペーパーをくしゅくしゅさせて鬼の髪の毛を作り、画用紙を筒状にまるめた角をオン。ペンで顔を描けば「紙皿の鬼の帽子」の完成です。立体的なので後ろ姿もかわいく見えそう。絵の具がない家庭でも、シンプルな材料で素敵な一品が作れちゃいますよ。

4.子どもの画力を最大限に活かすなら「折り紙×紙皿お面」

momosmilelifeさんのinstagramより

鬼の顔を子どもにすべてお任せして描いてもらうのもいいですね。 こちらのアイデアは、折り紙に鬼の顔を描いて紙皿に貼る、というもの。

好きな色の折り紙を選び、目や鼻、口、ひげなど、思いつく限りの鬼の顔を再現してもらいましょう!お面のベースとなる紙皿もカラフルに。お絵描きが大好きなお子さんにおすすめのアイデアです。

5.赤ちゃんにはお面のかわりにおもちゃを♪「鬼のでんでん太鼓」

kg.rukaさんのinstagramより

お面をまだつけられない年齢のお子さんには鬼モチーフのおもちゃはいかが?

こちらは「鬼のでんでん太鼓」。太鼓のベースはダンボールで、持ち手部分は丸めた画用紙をビニールテープで補強して仕上げているそうです。小さなお子さんと手作りする際は、目のパーツシールを貼ってもらう作業をお任せしましょう!

音が出るおもちゃは赤ちゃんも大喜びです。

6.アクリルガッシュでしっかり発色!「鮮やか紙皿お面」

lilyartlabさんのinstagramより

こちらは美しい発色が特徴の絵の具・アクリルガッシュを使用した紙皿お面。絵の具にこだわると、見慣れているはずの紙皿もいつもと違った雰囲気に変わりますね。

作業時間や作業スペースを確保できるなら、普段は使わない塗料や絵の具に挑戦してみるのもアリ。目や鼻、口、髪の毛や角を貼りつければオリジナルお面の完成です。

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節分の豆まきには、悪いものを追い払って心をきれいにし、清々しい気持ちで新しい季節を迎えられるようにという意味がこめられています。豆まきや鬼にちなんだ工作で、家族みんなで節分を楽しみましょう♪

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執筆者

ライター 西方 香澄

徳島で生まれ育ち、大学進学を機に神戸へ。養護教諭・児童発達支援など教育に従事したのち独学でライティングをはじめる。夫・1歳になった娘とクリエイティブな毎日をつくるため、現在デザインも勉強中。

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