習字で使った筆の洗い方｜ペットボトルを使った簡単なお手入れ方法は必見！

小学校で書道がはじまったら、知っておきたいのは筆の洗い方！最近は使い終わった筆は学校で洗わず、自宅に持ち帰って洗います。きちんと洗えていない筆は根元がカチカチになっていたり、雑菌のすみかになっていることも…。

そこでおやこで知っておきたい習字の太筆と細筆それぞれのお手入れ方法と、ペットボトルを使って洗面所を汚さずに簡単に洗えるアイデア、専用ジャンプーを使った洗い方を紹介します。

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習字で使った筆は洗う？洗わない？

「習字で使った筆は洗わない方が良い」なんて話を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、それは間違い。墨の原料となる膠(にかわ)は動物性のたんぱく質のため、筆の中に墨が残った状態にしておくと毛が腐り、抜け毛やキレ毛の原因になってしまいます。

また、墨がついてカチカチに固くなった毛は折れやすくなってしまうため、洗わずに放置するのは筆にとって悪いことばかり。使用後は必ず洗いましょう！
ただし細筆（小筆）は根元から2/3をのりで固められてる状態が通常なので、太筆のような洗い方はしません。

まずは太筆の洗い方を見ていきましょう。

まずは使用済みの半紙やティッシュで、筆に残った墨を拭き取ります。

次に30〜40℃のぬるま湯で、根元に溜まった墨を溶かします。根元までしっかりと濡らすのがポイントで、容器の中にためた水をつかっても流水でもどちらでもかまいません。流水の場合は毛先を上にして洗うと筆が傷んでしまうので、流水に逆らわないように穂先を下に向けて洗いましょう。

ぬるま湯につけたら根元部分を指の腹をつかって、優しく揉みながら洗います。容器で洗う場合には底に押し付けたり、ふちでしごきたくなりますが、穂先が傷んでしまうのでNG。

指で墨の固まり部分をほぐすように、根気よく洗います。墨は完璧に落とすことはできないので、筆から出る墨の色がある程度薄くなってきたら洗浄完了です。

洗い終わったら指の腹で優しく根元の水分を絞り出して、半紙やティッシュで残った水分を吸い取ります。穂が円錐状になるように形を整え、穂先を下にして風通しの良い日陰に吊るして干しましょう。

筆を保護するためにと購入時についていたキャップをつけるのは逆効果！キャップはせず、完全に乾いてから筆巻きに入れて収納します。学校など、十分に乾燥させる時間や場所がない場合は、タオルや半紙でしっかりと水分を吸い取ってからしまうようにすると長持ちします。

次は細筆（小筆）のお手入れ方法です。細筆は洗うのではなく、拭き取るお手入れになります。

不要な半紙やティッシュペーパーを水で濡らします。そのうえで穂先を整えるようになでつけながら、固めてある部分がほぐれないように、穂先のみゆっくり丁寧に拭き取ります。

墨が薄くなってきたら穂先を整えて完了です。太筆と同様に、穂先を下にして吊るして乾燥させ、完全に乾いてからしまいましょう。

おうちで筆を洗うときにネックなのは洗面台が汚れること。子どもたちが必死になるほど、いろいろなところに飛び散って…ついつい「汚さないで！」なんてイライラしてしまいますよね。

特にホーローの洗面台や人造大理石のシンクで墨がついたままにしておくと、シミの原因になってしまうことも。そこで取り入れたいのはペットボトルの形を活かして作る専用の容器で洗うアイデア。周囲を汚さずに洗えるのでぜひマネしてくださいね。

最後は筆の洗い方やお手入れ方法によくある疑問を解決していきましょう。

髪用のシャンプーは洗浄力が強く、筆に必要な脂分まで落としてしまうためおすすめしません。水で洗っただけではどうしても落ちない場合には、筆専用のシャンプーを使いましょう！

洗剤の製造会社と熊野筆メーカーが共同開発した筆専用シャンプー。使い方は手のひらに出した泡の中で揉み洗いするだけととっても簡単です。 Amazon購入はこちら

洗い忘れて固まってしまった筆はぬるま湯につけおきをしてから洗いましょう。お湯が汚れてきたらかえつつ、固まった墨が溶け出てくるのを待ちます。それでも溶けない場合は先ほど紹介した筆シャンを一緒に入れると、墨の塊が解けることもあるので試してみてくださいね。

細筆をうっかり洗ってしまい、のりで固めていた部分がさばけてしまった！という場合には、筆専用の"のり"を使って自宅で簡単に筆を整えることができます。ばらけてしまった筆先をクセ付けできる粉末状の筆のり。お湯で溶かしてしみ込ませ、穂先を整えたら、おろしたてのような筆がよみがえります。

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筆がきれいになると墨ののりも良くなるので、洗浄後はスムーズな筆使いを実感できるはず！子供が習字道具を持ち帰ってきたら、ぜひ筆の状態をチェックしてあげてください。正しい洗い方で筆を長く愛用してくださいね。

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