「通常学級と特別支援学級…迷ったらどっち?」決めたけれど自信がない方へ

「通常学級と特別支援学級…迷ったらどっち?」決めたけれど自信がない方へ
年長さんのパパママの中には、小学校入学に向けて通常学級と特別支援学級のどちらにするか悩まれた方もいらっしゃるでしょう。 小学校でのサポートをイメージしてみませんか?
目次

元・小学校教員の、かなです。 教育委員会との相談や学校見学をして決めたとはいえ、通常学級(または特別支援学級)でよかったのかという思いは消えませんよね。

悩みがつきないのは、特別支援学級と迷ったけれど通常学級に決めた親御さんたち

特別支援学級では、わが子に合った教育を合ったペースで受けさせられるのが魅力ですよね。 少人数のクラスに1人の担任がいて、支援員さんもサポートしてくれます。 「できない」ことよりも「できる」と感じることが多いスタートになるはずです。 きめ細やかに連絡ももらえるので安心ですね。

よく相談を受けたのは、特別支援学級と迷ったけれど通常学級に入った子の親御さんたちからです。 「クラスの子についていけているでしょうか?」と聞かれますが、「大丈夫ですよ」と答えられないことが多いのも事実です。

小学校に入ると何が大変なのか?お子さんのサポートを具体的にイメージしてみましょう

心配その1「勉強についていけていける?」

1年生の勉強が難しく感じる最初のタイミングは、国語でひらがなを学習するときと、算数で数の合成分解(いくつといくつ)をするときです。 カタカナや漢字の学習や、計算の学習に入ると、授業のスピートがぐんと上がります。 宿題に時間がかかりすぎたり、よく分かっていなかったりしたら「そのうち追いつくだろう」と思わず担任に相談してみましょう。

心配その2「集団に合わせて行動できる?」

みんなと同じペースで行動することは難しいことなので、失敗はだれでもあります。 先生が言ったことができているか、担任に聞いてみましょう。 席につくことができなくて床にねそべっていたり、教室から出てしまったりしていたら、少人数の方が学習に集中できるタイプなのかもしれません。

心配その3「仲間はずれにされていない?」

できないことが多いからと、お子さんが友だちにどう見られているのか心配になる方もいらっしゃいます。 「一人で遊んだ」と家で聞いて不安になることも。 今のうちに園で友だちとルールを共有して遊べているか、先生に聞いてみてくださいね。

通常学級が合っているかどうか見極めるには

入学してトイレを失敗したり、家でかんしゃくを起こしていたりしたら、学校の集団生活でストレスを感じているサインかもしれません。 担任に相談して、お願いできそうな支援を考えてもらいましょう。 必要であれば「個別の支援計画」を作って配慮をしてもらうことで、つらさをやわらげてあげることができます。 してもらいたい支援が通常学級で難しそうなら、特別支援学級に移ることも柔軟に考えてあげてくださいね。

おわりに

通常学級に入れたかったという親御さんも、お子さんが特別支援学級に合っているとわかれば笑顔が増える方が多いです。 特別支援学級の子たちも休み時間は大人数で遊ぶこともありますし、教科によっては一緒に学習を楽しんでいます。 いろいろな子となかよく過ごすのは、今の子のほうが得意なのではと思って見ています。 わが子が1番伸びる環境を用意してあげたいですね。

ライター/監修:かなせんせい(小学校教諭専修免許状、幼稚園教諭第一種免許状、中学校教諭第一種免許状(理科)、高等学校教諭第一種免許状(理科)、図書館司書教諭)

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執筆者

・小学校教諭専修免許状/幼稚園・中学校(理科)・高等学校(理科)教諭第一種免許状/図書館司書教諭免許状資格 かなせんせい

小学校に15年勤務し、教員として子どもや親御さんとかかわってきました。教え方や自分の子育ての経験を保護者に伝えたときに喜んでもらえた経験から、退職してからもライターとして活動しています。

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