『音読の宿題…子どものためになってる?』お家で言葉の力を伸ばすためにできるコト

『音読の宿題…子どものためになってる?』お家で言葉の力を伸ばすためにできるコト
小学生になると国語の教科書を音読する宿題が出されます。 昔から定番の宿題にはどのような意味があるのでしょうか。 子どもの力を伸ばす『音読のしかた』と一緒に紹介します。
目次

音読の宿題は子どものどんな力を伸ばすことができるの?

日本で育っている子なら、入学時には日本語歴6年目ですね。 音読の宿題は、教科書にある正しい日本語を口に出して読むものです。 発音が上手になったり、語彙をふやしたりすることができます。 読解力や表現力を育てるのはもちろん、集中力をつけ、目で文章を追うこともできるようになります。

低学年の子どもは耳から言葉を理解するので、文字を口に出して読み、それを自分で聞くことで、文章の意味をとらえることができるのです。 国語だけではなく、算数の文章問題や絵本も、声に出して読むことで理解が深まりますよ。

家で音読をするときに大切なこと

1年生の国語の教科書には、口の形が写真で示されています。 大人が英語を学んだときのように、小学1年生も「あいうえお」の口の形を勉強するのです。 家で音読するときにも、口を大きく開けて、はっきり発音するよう声をかけましょう。 登場人物になりきったり、心をこめて声色をかえたりしていたら、たくさんほめてあげてくださいね。

家は学校とちがって、自分のペースで読むことができます。 文字を読むことが苦手なお子さんは、読みながらとてもつかれますので、読めたことを励ましてあげるといいですよ。 音読は、作文をする力の土台もつくってくれるので、音読が好きになれるようにサポートしてあげたいですね。

子どもの力を伸ばす、音読の工夫

低学年のうちは文章も短いので、何度も繰り返して音読をしましょう。 飽きてきたら次のような工夫をしてみてください。

きょうだいやペットに読み聞かせをする。

一人で読むよりも、読んであげる相手がいる方が音読に集中できます。 小さなきょうだいがいれば、相手をしてくれて助かりますね。 年上のきょうだいも、懐かしがって聞いてくれると思います。 ペットでも効果は抜群です。

おうちの人と役を決めて音読する。

物語の登場人物を役割分担して、交代しながら読んで楽しみます。 子どもが全部読まなくてもかまいません。

劇をしながら音読する。

劇は読解力を伸ばすのに効果的です。 物語に書いてあるとおりに動きながら読んでもらいましょう。 おうちの人が一緒にやるのもおすすめです。 どんな場面なのか、登場人物がどんな気持ちなのか、楽しく読解することができますよ。

おわりに

音読を頑張っていると思ったら、読みまちがいがたくさんあった、ということもあります。 「もうおぼえているから教科書見なくてもいいよ」と言われても、ときどき教科書間違いがないか確認してあげることをおすすめします。 教科書の文章には、一言一句に作家さんのこだわりがあります。 一つの言葉があるかどうか、文がどんな言葉で終わっているのかという細かいところまで読めるようになると、作文も得意になりますよ。

ライター/監修:かなせんせい(小学校教諭専修免許状、幼稚園教諭第一種免許状、中学校教諭第一種免許状(理科)、高等学校教諭第一種免許状(理科)、図書館司書教諭)

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執筆者

・小学校教諭専修免許状/幼稚園・中学校(理科)・高等学校(理科)教諭第一種免許状/図書館司書教諭免許状資格 かなせんせい

小学校に15年勤務し、教員として子どもや親御さんとかかわってきました。教え方や自分の子育ての経験を保護者に伝えたときに喜んでもらえた経験から、退職してからもライターとして活動しています。

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