今週末の2月14日は、バレンタインデーです。
チョコレートやチョコレートを使ったお菓子を贈る日ですが、まだ小さな子にはチョコレートをあまりたくさん食べさせたくないもの。そこで今回作るのは、ココアを使ったチョコ色のふんわり蒸しケーキ!生地作りとデコレーションを子どもにおまかせします。
また、今回は鍋で簡単にできる「蒸す」という調理法を。レンジでチンではなく蒸すことによって、子どもにも食べやすいしっとりやわらかな食感に。時間がたっても硬くならないのもポイントです。
バナナも入って甘さ控えめ、普段のおやつにも、デコレーションしてプレゼントにもできるおすすめカップ蒸しケーキです。
バナナ…1本(正味90g) 熟したものがおすすめ
卵…1個
砂糖…30g
牛乳…100ml
薄力粉…140g
ココア(無糖)…小さじ2
ベーキングパウダー…大さじ1/2
*今回は、プリンカップにカップケーキ用の紙の型を重ねて使用しています。単体で自立する紙製のマフィンカップ、また、シリコンカップ、陶器のカップなどでも作れます。
鍋にペーパータオルかふきんを敷いて底上げ用のお皿を上向きに置く。水をお皿の高さまで注ぎ、底上げ用の皿の上に平皿を置き火をつける。お湯が沸いて蒸気が上がったら、平皿に生地を入れたカップをのせて蒸す。カップの間にもペーパータオルかふきんを入れておくと転倒防止に。
蒸している途中で湯が無くならないように確認を。水滴が落ちるのが気になるときは、鍋のふたをふきんなどで包むとよいでしょう。
チョコペン…茶、ピンクなど
アラザン、チョコスプレーなどお好みで
まずは生地作りです。バナナの皮をむいて手でつぶしやすい大きさにちぎり、マッシャーでつぶしていきます。
フォークでもつぶれますが、マッシャーのほうがすべりにくく、力が入りやすいのでおすすめ。100円ショップなどに、小さいサイズも売っていますので、子どもが使いやすい大きさのものが一つあると便利です。
バナナはかたいものはつぶしにくいので、少し柔らかくなってきたもののほうが扱いやすく、また甘みも増しているのでおすすめです。
バナナがつぶれたら、次は卵です。今度は泡だて器に持ち替えます。バナナの上に卵を割り入れ、バナナと混ぜ合わせながら卵を溶きほぐしていきます。
バナナと卵が混ざったら、砂糖、牛乳を順に加え、混ぜていきましょう。
終わったら、きちんと混ざっているか、大人が確認します。
粉類は合わせてふるい入れます。目の細かいざるなどに入れ、ボウルにふるい入れていきましょう。
ざるをトントンとたたいてふるい落とすのもいいですが、周りに飛び散りやすいので、子どもには泡だて器がおすすめ。
混ぜていた泡だて器をさっとふいて、ざるの中でぐるぐるとまぜてみましょう。スプーンでもいいですが、泡だて器のほうが粉の飛び散りを防げます。
全部ふるえたら、ゴムベラで混ぜていきます。このときも、粉がとびちらないようにゆっくり混ぜます。粉が見えなくなるまで、がポイント。
「だんだん混ざってきたね」「もう粉はないかな?」と変わっていく様子を見ながら混ぜていきましょう。
生地ができあがったら、カップに生地をつめていきます。スプーンですくって、カップにぽとりと落とすように入れていきます。
たくさんすくおうとすると、周りにぽたぽた落ちてしまうので、少しずつでOK。
全部のカップに同じくらいずつ入れるのはとても大変ですが、できるところまで、自分でやってみましょう。最後は大人が調整してください。
蒸し器で蒸すところは、熱いので大人が担当。蒸しあがったら、網やケーキクーラーなどにのせて冷まします。でき上がりの変化をぜひ一緒に楽しんでみましょう。
「ふわふわになったね」「ふくらんだ~!」と見た目の変化に盛り上がります。
ケーキをさわっても熱くなくなったら、デコレーションしてみましょう。チョコペンで好きな絵をかいて、乾く前にアラザンやチョコスプレーなどをつけていきます。
ペンを押してチョコを出しながら書くのはちょっと大変ですが、ちゃんとした絵がかけなくても、トッピングで楽しめますから気にせず好きなように飾りつけてみましょう。いっきに華やかさがアップします。
カップケーキの下と、デコレーショングッズの下にはバットを敷いておきましょう。細かいデコレーションはこぼれ落ちやすいので、片付けがらくになります。
「ハートをいっぱいにしようかな」「キラキラの星空がいいかな」と、どんなデコレーションにするか、わくわくすること間違いなし。
ただし、チョコペンは、意外と早く乾いてしまいますので、一度描き始めたらできるだけはやくトッピングするように、声をかけてあげてください。
できたケーキは、世界で一つのオリジナル。自分で食べてもよし、バレンタインに家族みんなで食べるのも楽しいですね!
イラスト/Kaoru Noguchi
料理研究家 関岡 弘美
食育雑誌の編集に携わった後、渡仏。フランス料理、菓子、ワインを学ぶ。現在は、雑誌、テレビ、広告などを中心にレシピを提案。都内でおもてなし料理の教室を主宰。4歳の息子の子育てに奮闘中。
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