6月27日(日)に最終回を迎える、今テレビで話題のドラマ『ドラゴン桜』(TBSテレビ)。
今回はこのドラマで紹介されていた、東大合格必勝法家庭の10カ条について考えてみましょう。
子どもの教育において、大切なのは家庭での生活環境ということがよくわかる10カ条です。
10か条を生活習慣、双方向学習、自主性の3つに分けてみました。
さらに生活習慣は1「一緒にご飯を食べること」と9「月に一度家族で外食すること」、2「何か1つでも家事をさせること」と6「リビングはいつでも片づけておくこと」、3「適度に運動させること」と4「毎日同じ時間に風呂に入らせること」に分けられます。
1と9は家族と一緒に過ごす時間を定期的にもつこと、2と6はお手伝い習慣、3と4は日々の健康、時間と空間を規則正しく使うことを求めているといえるでしょう。
7「勉強に口出しをしないこと」と5「体調が悪いときは無理させず、休ませること」はお子さんの自主性を尊重する事の大切さを表しています。勉強しなさい!ではなく、体調悪い時には愛情を注ぐ、主役はお子さんであり、親はサポート役であるということです。
8「夫婦仲を良くすること」と10「この10カ条を父親と共有すること」は、まずは夫婦仲良く、そしてお子さんに関する情報を共有する、風通しのよさ、双方向コミュニケーション・学習の実践を説いています。
10条すべて大切ですが、特にこの8と10が重要だと私は考えています。
コミュニケーション能力とは、日々のくらしの中で、お子さんが仲のよいご両親とともに、時間と空間を共有する中で、自分もお父さん、お母さんのようになりたい!認めてもらいたい!というその気持ちがモチベーションとなってご両親のよいところをどんどん吸収していくことだからです。
こうした環境は、テクニックで短時間に身に着くものではありません。毎日の家庭環境の積み重ね、すなわち資産であることを、東大10か条から学ぶことが出来るのです。
私がみなさんに伝えたいこと。それは・・・
「親が子どもに残せる資産は家族と過ごした時間と空間である!」
この東大合格必勝法家庭の10カ条参考に、ぜひみなさんの日々のくらしを見つめ直してみてください。
一般社団法人 四十万未来研究所 代表理事 四十万靖(しじまやすし)
慶應義塾大学経済学部卒業後、伊藤忠商事入社。退社後、2003年、慶應義塾大学とのライセンス契約による、住宅の総合コンサルティングを行う、事業投資会社eco-s corporation設立を設立。2006年4月より慶應義塾大学SFC研究所所員 (訪問)として慶應義塾大学SIVアントレプレナー・ラボラトリ生活産業プロジェクト代表を兼任。2008年、eco-s corporationをスペース・オブ・ファイブ株式会社に社名変更。2014年、一般社団法人 四十万未来研究所を設立。著書に「頭のよい子が育つ家」(文春文庫)、「頭のよい子が育つ本棚」(学習研究社)、「頭のよい子の家にある『もの』」(講談社)など。http://shijima-mirai.or.jp/
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