漢字練習を単純作業にしない!子どもに合わせたオススメの練習方法

漢字練習を単純作業にしない!子どもに合わせたオススメの練習方法
元・小学校教員の、かなです。小学校で定番の宿題に、習った漢字をノートに繰り返し書いてくるというものがあります。お子さんに合った練習方法で、漢字を覚えられるようサポートされてはいかがでしょうか。
目次

漢字練習に時間がかかるお子さん向け

漢字練習で出ている分量は、10分くらいで終わる量が目安だと思います。 30分以上かかるなら時間のかけすぎです。

集中が続きにくければ、タイマーをセットして目標時間を決めましょう。

手先が不器用であれば、漢字を覚えるついでに手先の訓練をすると割り切り、間に休憩を入れたり、担任に相談して量を減らしてもらったりするのもよいでしょう。

速く正しく書く力は必要なので、だんだん速くなるようにサポートします。

手本を見ても誤字があるお子さん向け

手本を見て練習しても間違いのある子は、漢字の特徴をとらえきれず、正しいかどうか判断できていないのかもしれません。

間違えた字を直すのは、めんどうくさい作業です。

「○画目は、どこから出ている?」

「横の線は、何本?」

といったように、ポイントに注目させてから書かせたり、手本をなぞらせてから書かせたりするとよいでしょう。

漢字を覚えられない子向け

同じ字を繰り返し書くときに、上に書いた字を消しゴムやノートなどで隠して次の字を書くとよいです。

最初は隠している字をちらっとのぞきながらも、だんだん覚えて書けるようになるので、お子さんが「覚えた!」と感じやすいです。 覚えたと思ったら、ドリルのひらがなのページだけを見てノートに書きます。

漢字が得意なお子さんも、覚えているかどうか確かめながら練習すると、効率的に漢字を覚えることができるので単純作業にはなりません。

おうちで漢字テストをしよう!

私がこれまで見た漢字練習ノートには、おうちの方がふりがなを薄く書いているものがありました。 宿題の漢字を覚えているかチェックする「おうち漢字テスト」だそうです。

おうちの方がドリルなどを読んで、それを聞いて書き取る練習をしている子もいました。 聞く力もつくので、素晴らしい取組だと思いました。

「覚えよう!」という意識をもって練習するのとしないのとでは、習熟に大きな差がつきます。 お子さんに応じたやり方で、単純な宿題を盛り上げてあげることをおすすめします。

おわりに

ただ同じ字を書くのも、意味のあることです。

回数を重ねることで、確実に手が漢字に慣れてきます。 漢字練習は野球のキャッチボールと同じ基礎練習。

自分の考えを分かりやすく作文に書いたり、大切なことをさっとメモしたりするためには、手が字を書き慣れていないと難しいです。

最近はデジタル端末で宿題が出ることもありますが、紙に字を書く練習をしておくと将来必ず役に立ちますよ。

ライター/監修:かなせんせい (・小学校教諭専修免許状・幼稚園教諭第一種免許状・中学校教諭第一種免許状(理科)・高等学校教諭第一種免許状(理科)・図書館司書教諭)

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監修者

・小学校教諭専修免許状/幼稚園・中学校(理科)・高等学校(理科)教諭第一種免許状/図書館司書教諭免許状資格 かなせんせい

小学校に15年勤務し、教員として子どもや親御さんとかかわってきました。教え方や自分の子育ての経験を保護者に伝えたときに喜んでもらえた経験から、退職してからもライターとして活動しています。

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