赤ちゃんの自立睡眠を育む「ねんねトレーニング」の進め方

「ねんねトレーニング」基礎知識

ねんねトレーニング（略してネントレ）は、赤ちゃんが一人で寝られるようにサポートするプロセスです。

日本では赤ちゃんが自ら入眠できるだけでなく、夜中に目を覚ましたときにも自分で寝返りを打って再び眠りにつく能力を身につけさせることを目指します。

ネントレの核心は、赤ちゃんの自立心を育むとともに、親の休息時間を確保することにもあります。

専門家の間では、生後4ヶ月から6ヶ月の間にネントレを開始することを推奨しています。

この時期は、赤ちゃんの夜間の睡眠パターンが安定し始め、夜の授乳回数も減少するため、トレーニングに適した時期とされています。

もちろん、すべての赤ちゃんが同じタイミングで準備が整うわけではないため、個々の成長や準備状況を考慮することが重要です。

-生活リズムの確立：日々の生活リズム（特に起床と就寝時間）を一定に保つことで、赤ちゃんの体内時計を整え、睡眠リズムを安定させます。

-入眠習慣の確立：就寝前のルーティン（部屋を暗くする、絵本を読む、子守唄を歌うなど）を設け、睡眠のサインとして赤ちゃんに認識させます。

-ルーティンに従って布団に入り、10分経過を確認し、一度部屋を退出します。

-一定時間後に戻り、赤ちゃんの様子を見て軽くなでるなどして安心感を与えた後、再び部屋を退出します。

-徐々に再入室する間隔を延ばし、赤ちゃんが自力で寝付けるように促します。

ポイントとして、赤ちゃんが眠りにつくまでの情緒を守りながら、徐々に自立的な入眠を促す姿勢が必要です。

完全に眠ってからではなく、眠りかけの状態で布団に入るタイミングが理想的とされています。

ネントレには「一つの正解」はありません。

家族のライフスタイルや赤ちゃんの性格に合わせて柔軟に調整し、必要に応じて他の方法を試みることも重要です。

例えば、一緒に部屋で過ごしつつ、距離を徐々に取る「フェードアウト」方式も効果的な手段の一つです。

親として「ねんねトレーニング」を取り入れる際は、赤ちゃんの健やかな成長を第一に考え、ときにはトレーニングを見直す柔軟さも大切です。

ストレスを感じる場合は一旦休憩を取り、家族みんなが幸せであることを最優先にしましょう。

（おやこのへや編集部）