秋の運動会シーズン到来!今まさに、当日を楽しみにしている家庭も多いですよね。
幼稚園や保育園での運動会、親子ともに気になる種目のひとつが"かけっこ"ではないでしょうか。
「絶対一番になる!」と意気込んでいる子も多いですし、「最後までがんばればそれで充分」と思っているママやパパも、実際はわが子の順位がどうしても気になってしまうものですよね。
園児のかけっこは距離も短く、あっという間に終わります。
フォームなど細かい走り方はあまり気にしなくても、ポイントさえ押さえれば、ぐんと早く走ることができます。
「これさえ子どもに教えれば走りがぐっと変わる!」という3つのポイントを、パーソナルトレーナーの岩成隆邦さんに教えていただきました。
短い距離で勝負が決まるかけっこでは、スタートで出遅れないことがとても大切!スタートでついた差がそのままゴールまで…ということがよくあります。
園児のスタートポーズは立ったまま構えることがほとんど。スタートの合図と同時に全力で駆け出せるように練習しておきましょう。
そのためにまずしたいのは「よーい」で下げる足を決めておくこと。それだけでもスムーズにスタートが切れるようになります。
さらにスタートダッシュでお友だちに差をつけるためには、足を下げて腕を構え、重心をやや前において前傾姿勢を作れるとなおいいですね。
その姿勢から音に合わせてすぐに脚を踏み出せるよう親子で練習しておくのがおすすめ!
踏み出す練習は家の中でもできるので、ぜひやってみてください。これだけでかなり変わります!
かけっこの早さは、歩幅×回転数で変わります。
腕を前後に大きく振ると自然に歩幅が広がって、早くなります。
そのとき、手はグーでもパーでも構いません。かっこよく走ろうと思わなくても大丈夫で!ポイントは腕をまっすぐ前後に大きく振ることです。
早く走るには、しっかりゴールの方向を見て一直線に走ることが大切です。
目線が左右にブレると、どうしても体も左右にブレやすくなり、その分、動きにムダが出て遅くなってしまいます。
子どもたちは運動会という非日常の空間で、緊張と興奮からテンションが上がっています。見ている家族や周りが気になるのは仕方のないことですが、自分の番になったらしっかりゴールを見て集中するように伝えましょう。
応援している家族は、ついわが子に声援を送りたくなりますが、子どもがそれに応えようとして目線がブレてしまうことも。かけっこの本番中は静かに見守り、心の中で声援を送れるといいですね。
また、「最後まで諦めずに走ろうね」という声かけをする親御さんは多いと思いますが、「ゴールテープより先にゴールがあると意識する」こともポイントです。
"ゴールテープまで到着したら終わり"という意識だと、最後がどうしても失速しやすくなります。その先までしっかり駆け抜けることで最後まで全力で走りきることができます。
この3つのことを心がけるだけで、ぐっとかけっこが早くなるはず!ぜひ、運動会前の休日などに親子で練習してみてくださいね。
ちなみに、靴は足首が動かしやすく、軽いものが早く走れるのでおすすめです。
履き口が高くなっているハイカットの靴は足首が固定されてしまうので、かけっこにはおすすめできません。
運動会に向けて靴を新調する場合は、直前に新しい靴に変えるのではなく、余裕を持って早めに慣らしておけるといいですね。
パーソナルトレーナー 岩成 隆邦
女性専用トレーニングジムNARITORE(なりトレ)を運営する「threeB」COO。
愛称は「なりさん」。トレーニング指導実績は年間2000本超、とくに驚異のヒップメイクを行うことで「お尻の神様」と称され、指導依頼が殺到している。
1985年福岡県生まれ。中学から大学院まで陸上競技を行い、短距離走の選手として活躍。1児の父でもある。
【Instagram】なりさん:@narinari0605/NARITORE公式:@naritore
NARITORE公式ホームページ
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