5歳

5歳児に関する記事をまとめています。5歳児の特徴は下記のとおりです。

生理的機能

前頭葉の前頭前野ではニューロンの数やシナプスの数が5歳ころまでに増大するが、その後緩やかに減少。経験や学習によって、ニューロンの回路網が形成されていく。

全身運動・手指の操作

5歳前半になると、自転車や竹馬に乗り、平地で両手や両足を交互に前進させるための体の制御が可能になる。また、つま先立ちや片足立ちなど不安定な姿勢での静止制御に挑戦する。後半には腰を中心に頭・胴体・手足を屈伸させ柔軟にバランスをとり、重心を制御することができ始める。鉄棒では、逆上がりや前回りなどの回転に挑戦しはじめる。

言語・認識

語彙数は2000語を超え始める。5歳前半では「グー・チョキ・パー」など3個ワンセットのルールに興味を持ち始め、自分の左右がわかり始めてくる。後半になると、「過去・現在・未来」「左・真ん中・右」などの三次元の世界が形成され始める。道順やできごとを文脈を作って説明することができるようになる。

自我・社会性

5歳前半では「できた・できない」の二分的評価から「~したらできる」という系列的評価へ進み始める。また、このころから将来なりたいものについて答えることができるようになる。後半には、友達同士の世界を作り始め、友達にやり方を指し示し、間接的・部分的手助けができるようになる。

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取材協力:河原紀子先生(共立大学家政学部児童学科教授)
参考文献:「0~6歳 子どもの発達と保育の本(第2版)」(監修・執筆/河原紀子 執筆/港区保育を学ぶ会 学研プラス)
責任編集:おやこのくふう編集部

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