今回の調査で注目をあつめたのは、運動習慣や体力と意欲の関係です。青少年期の子ども(15歳,18歳)の「達成意欲(なんでも最後までやりとげたいと思う)」の回答状況と体力合計点の関係を集計したところ、 男女ともに達成意欲を強くもつ者ほど体力合計点が高いことがわかりました。
また、青少年期の子ども(15歳、18歳)の運動・スポーツ実施状況別の「達成 意欲(何でも最後までやりとげたいと思う)の回答状況の関係を集計したところ、男女ともに、運動・スポーツの実施頻度が高いほど、「なんでも最後までやり遂げたいと思う」と回答する者の割合が多いこともわかりました。
運動・スポーツは体の健康を保つだけでなく、若年層の達成意欲をはぐくむことにも心にも大きな影響を与えているといえそうです。
また、今回小学生に「入学前はどのくらい外で体を動かす遊びをしていたか」を尋ね、同様に体力調査の結果と照らし合わせました。入学前に「週に6日以上」または「週に4~5日」外で体を動かす遊びをしていた子たちは、「週に2~3日以下」の子たちよりもいずれの年代においても男女ともに高い値を示していることがわかりました。入学前に週6日以上外遊びをしていた群と週1日以下の群とでは,男子は5点,女子は2 点程度の差が見られました。
つまり、「幼児期に外遊びをしていた小学生が日常的に運動し、体力も高い」ということになります。
そのため、スポーツ庁は幼児期に外で体を動かして遊ぶ習慣を身につけることが小学校入学後の運動習慣の基礎を培い,体力の向上につながる要因の一つになっていると考えられるので,幼児期の外遊びは非常に重要であると発表しています。
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幼児期における外遊びや運動は、運動能力の発達だけでなくその後の習慣や体力を決定づけていくということがわかりました。そして、運動習慣を続けること、高い体力を獲得することによって、達成意欲という心にも大きな影響が。
どうしても運動量が少なくなりがちな現代の子どもたち。外でたっぷり遊ばせることで、子どもたちの運動能力や習慣を大切に育んであげたいですね。 参考文献:「令和元年度体力・運動能力調査」
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