できるかな?昭和から学ぶ、入学までにできるようになっておきたいこと

できるかな?昭和から学ぶ、入学までにできるようになっておきたいこと
一昔前の子どもたちにとって、入学は小さな独り立ちをする節目でした。入学までにできるようにしてあげたい「あれこれ」は時代によって変わってきたように思います。先取り学習よりも、生活にやくだつ「あれこれ」をできるようにしてあげませんか?
目次

元・小学校教員の、かなです。 担任をしていると、家庭でいろいろなことを教えてもらっている子が学校で活躍して、自己肯定感を高めているなと思うことがあります。今では珍しい祖父母が同居するおうちのお子さんには、最近の子はできることが少ないことも教えてもらっていることがあります。 年齢的にできることは、どんどん教えてあげましょう!

ちょうちょむすび

子どもが使いやすいように、子ども用品でちょうちょ結びが必要なものはほとんどありません。 入学時点でちょうちょ結びができる子は、クラスでもかなり珍しいです。 固結びでさえもできない子がたくさんいます。 指先が器用になりますし、空間認知能力もきたえられますので、ぜひできるようにしてあげたいですね。

余った紐のはしを使えばかんたんに練習ができますし、ちょうちょ結びのやり方を子ども向けに解説した動画もあるのでやってみてくださいね。

ぞうきんしぼり

学校の拭き掃除は、ぞうきんを使うことが主流です。 教室は毎日おどろくほど汚れます。 ぞうきんはモップやハンディワイパーよりも、はるかに汚れをとってくれるので、教室を清潔に保つための必需品です。 給食の前後には、台拭きを濡らして給食台や机をふきますし、絵の具の水をこぼしてしまったときにも便利です。 ぞうきんを上手にしぼれると、てきぱき拭き掃除をして褒められますし、困っている友だちを助けてあげることもできます。 学校で確実に生かせる技能なので、家のテーブルをふくお手伝いなどをさせてできるようにしておきたいですね。

ていねいな言葉づかいと挨拶

「はい」という返事がはきはきとできるだけで、先生や友だちからの印象がよくなります。 近所の年配の方や、園の先生の前で「です」「ます」をつけて話す練習をさせておきましょう。 小学校で返事や発表するときにはクラスのお手本となりますし、挨拶ができる子は地域で見守ってくださる方に覚えてもらいやすいので安心ですよ。

花の水切り

お花を家で生けている子や、お墓参りによく行く子は知っています。 生花を花瓶に生ける前に、バケツに水をはり、水の中で花の茎を切って水を吸わせることによって、生花が長持ちするのです。 生花をかざる教室も近年では少なくなってしまいましたが、花をかざると教室が明るくなりますし、植物の勉強にもなります。 お庭で切り花を育てていたら、差し入れると喜ばれますよ。 先生のお仕事を増やさないように、お子さんに水切りを教えて、先生に花瓶を借りて生けさせてみましょう。 驚かれることまちがいありません。 10年前に手際よく切ってくれたすてきな2年生のことを、私は今でも覚えているくらいです。

おわりに

私もできる時短は全てする性分ですが、手間をかけることによって子どもにつく力はたくさんありますよね。最近は、手先が不器用で力加減が難しいお子さんが増えてきたように思います。できると素敵だなと思うことを探して、お子さんに教えてあげましょう。いつかそれが役に立ち、お子さんを美しく見せてくれますよ。

ライター/監修:かなせんせい(小学校教諭専修免許状、幼稚園教諭第一種免許状、中学校教諭第一種免許状(理科)、高等学校教諭第一種免許状(理科)、図書館司書教諭)

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執筆者

・小学校教諭専修免許状/幼稚園・中学校(理科)・高等学校(理科)教諭第一種免許状/図書館司書教諭免許状資格 かなせんせい

小学校に15年勤務し、教員として子どもや親御さんとかかわってきました。教え方や自分の子育ての経験を保護者に伝えたときに喜んでもらえた経験から、退職してからもライターとして活動しています。

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