この場合の「返事をする」は、うなずくことではなく、声に出して「はい」と返すことを指します。 それくらい簡単なこと、と思う方も多いかもしれません。
ですが、小学校ではいろいろな人に声をかけられます。 たとえば、担任の先生、養護の先生、地域の方、登校班の上級生など、さまざまな立場の人たちです。
そうした中で、誰かに「〇〇さん」と名前を呼ばれたとき、きちんと「はい」と返事ができるでしょうか? とくに、人数確認や大勢の人が集まる場面で呼ばれることもあるのです。
学校にもよりますが、今は性別年齢関係なく小学校に入ると「〇〇さん」と呼ばれることが一般的です。
ひとりの子どもとして尊重するということ、男女どちらかに決めつけた呼び方をしない、などの考え方からです。 今まで「〇〇ちゃん」と呼ばれていた子が「〇〇さん」と呼ばれ、とまどってしまうこともあります。
モリハナも1年生の担任をしたことがありますが、入学式の日から全員「〇〇さん」と呼びました。 「どの子もみんな大切だよ」との気持ちを込めてです。
たとえば、保健室での検診のとき。
このときは、ひとりずつ名前を呼んで確認をします。 欠席者がいないか、名簿と目の前にいる子どもが合っているかどうかを丁寧にチェックするためです。
そんなとき「〇〇さん」「はい」と、しっかり返事ができるととても安心です。
担任の先生だけでなく、担任以外の大人から名前を呼ばれる場面は学校生活のなかで実はとても多いのです。
たとえば休み時間。
図書室に来たあと、教室がわからなくなってしまった1年生。
そんなとき、上級生が声をかけてくれました。 「どうしたの?1年生だね。名前は?」
でも相手は知らないお兄さん、お姉さん。 ちょっとこわいかも…どうしよう。
また、保健室で「おなかがいたいのね。お名前は?」と聞かれたときも。 一緒に来てくれたのは、はじめて見る先生。担任の先生は教室にいます。
恥ずかしくてもじもじしてしまう…でも、こんな場面は学校ではよくあることです。
そんなとき、自分の名前をしっかり伝えられると、上級生や養護教諭の先生にもすぐに伝わり、本人も安心できます。
※保健室の先生は正確には『養護教諭』です。学校からの文書には『養護教諭』と書かれることが多いです。
学校が幼稚園・保育園と違うのは、多くの人と接するということです。
返事をする、名前をいうことに少しずつ普段から慣れておきましょう。 最初は恥ずかしくて当たり前。
「ちゃんと言えなくちゃだめじゃない!」ではなく「上手に言えるようになったね!」とほめ、自信をつけてあげてくださいね。
ライター/監修:モリハナせんせい(小学校教諭第一種免許状・小学校教諭第二種免許状、幼稚園教諭第二種免許状、保育士免許)
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