どんなに腕力があっても、お腹が鉄棒から離れていると逆上がりは回れません。 練習では、常に「お腹を鉄棒にくっつける」ことを意識させましょう。
そのための練習として、鉄棒の足抜き回りや、マット運動の後転が有効です。 特に、短い棒をお腹にくっつけたまま後転する練習は、鉄棒を体から離さない感覚をつかむのに役立ちます。
また、寝転がった状態で、天井を蹴るように両足を交互に勢いよく持ち上げる練習も取り入れましょう。 これは、逆上がりで必要な足の蹴り上げの感覚をつかむのに役立ちます。
お腹の密着と蹴り上げの感覚をつかんだら、タオルを使って回転の練習に進みます。
薄手のタオルを腰の後ろに当て、タオルごと鉄棒を掴んで逆上がりをしてみましょう。 これは、回る途中で鉄棒からお腹が離れてしまうのを防ぐための補助ですが、手が滑らないよう注意が必要です。 専用の補助用具も販売されています。
逆上がりでは、あごが上がると回りにくくなるため「鉄棒を見て回ってね」と声をかけ、あごをしっかり引くように意識させましょう。 もし、足をうまく蹴り上げられない場合は、ヒモでぶら下げたボールなどを蹴るイメージで足を振り上げさせると、感覚がつかみやすくなります。
タオルを使って回ることができたら、逆上がり完成まであと少しです。 タオルを使わずに逆上がりを練習してみましょう。
ここまでの練習で「お腹を鉄棒に近づけるコツ」はつかんでいるはずなので、きっとスムーズにできるようになるはずです。
もし、お腹が鉄棒から離れていないのに逆上がりができない場合は、勢いが足りないのかもしれません。 その場合は、大きめの板などを使い、傾斜を作って登る、板を蹴って反動をつけるなどすると、回りやすくなるでしょう。
逆上がりは一連の動作を分解し、一つひとつのステップを確実にクリアしていく「スモールステップ」で練習することが大切です。
練習してできるようになると、子どもは大きな達成感を味わい、体育や運動への自信につながります。 正しいコツを把握し、ぜひ楽しく練習を進めてくださいね。
(おやこのへや編集部)
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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