就学時健康診断ってどんなことをするの?知っておくとよいこと

就学時健康診断ってどんなことをするの?知っておくとよいこと
年長さんのおうちには、そろそろ自治体から就学時健康診断の案内が届くころです。 小学校入学に向けてのこの健康診断は、赤ちゃんのときから受けていた検診と比べて初めてのことが多いですよね。どのようなことをするのかまとめました。
目次

就学時健康診断の内容

検診の内容は、内科の検診や視力・聴力検査、かんたんな知能検査、身体測定などです。(自治体によって少し違いがあるようです) 基本的には進学する予定の小学校で受けますが、私立に進学したり転居したりする場合には、問い合わせないと分からないこともあるようです。自治体から届く案内のはがきを読んで、どこで受けることになるのか確認しましょう。

初めて行く場所は想定外の出来事が起こったり、不安になったりしがちです。 持ち物や服装・交通手段を前もって確認し、時間に余裕をもって行くと、お子さんが不安になりませんよ。 会場では、保護者とお子さんは別行動となります。 初めての場所に不安感が強く、親御さんと離れられないお子さんは、自治体や学校に相談して検診に付き添いができるよう相談するとよいでしょう。 大きい学校であれば、おうちの方にしがみつきながら検診を受けているお子さんも毎年いらっしゃいますので無理な要望ではないはずです。(後日病院で検診となると、もっと大変ですよね。)

就学に向けて不安があるときには

給食のアレルギー対応が必要なお子さんや集団生活が苦手なお子さんの親御さんは、入学に向けて心配がつきませんよね。 就学時健康診断では、給食のアレルギー対応についてのアンケートや個別面談が行われることがあります。 学校栄養士や栄養教諭などに、医療機関で言われたことを伝えておくと安心です。

集団行動が苦手、発達障害の疑いがあるなど、書類に記入欄があれば書いておきましょう。 書いたからといって、この検診や入学でお子さんの不利になることはないはずです。 対応する小学校の教員は、集団の中にいるお子さんの姿を見ることで次年度の対応を考えることができます。 「この子は個別の対応が必要かもしれないな」 「この子が困らないように、幼稚園での対応を聞いておかないといけないな」 といったように、サポートを考えてくれることもありますよ。

就学時健康診断で入学への意識を高める

就学時健康診断では、お子さんたちを高学年のお兄さんお姉さんがお世話をしてくれる学校も多いです。 大きく見えるその子たちも、数年前には1年生。 ドキドキしながらお世話を頑張ってくれています。 やさしい対応をしてくれたら、お礼を伝えてあげましょう。 お子さんには「こんなお兄さんお姉さんになりたいね」と小学校生活への希望をもたせてあげたいですね。 小学校にはお世話をしてくれたやさしいお兄さんお姉さんがいると思うと安心するでしょうし、その子たちみたいになりたいと頑張ることでしょう。 就学時健康診断をきっかけに、小学校はどんなところか話し、小学校が楽しみになるような声かけをしてあげられるとよいですね。

おわりに

義務教育のスタートとなる小学校の6年間は、長いようであっという間です。 成長が著しい時期で、今はおうちの方にくっついているお子さんも、卒業する頃には思春期にさしかかっています。 就学時健康診断のお知らせが来たら、親御さんとしても新しいステージのスタートです。 お子さんと一緒に成長していきたいですね。

ライター/監修:かなせんせい(小学校教諭専修免許状、幼稚園教諭第一種免許状、中学校教諭第一種免許状(理科)、高等学校教諭第一種免許状(理科)、図書館司書教諭)

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監修者

・小学校教諭専修免許状/幼稚園・中学校(理科)・高等学校(理科)教諭第一種免許状/図書館司書教諭免許状資格 かなせんせい

小学校に15年勤務し、教員として子どもや親御さんとかかわってきました。教え方や自分の子育ての経験を保護者に伝えたときに喜んでもらえた経験から、退職してからもライターとして活動しています。

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