会社や仕事場ではテキパキ動くのに、家庭の中では指示待ちになったりすることも多いパパ。
でもそれはパパなりの理由があることを前回の記事でお伝えしました。
同じ男性として私も同情できますが、それ以上に「言われなくても動いてほしい」というママの気持ちも保育士をしていた私にはよくわかります。
家事や子育てというのは本当に大変です。
私が父親講座などでよくいうのは、パパが家事や子育てに参加するのは、決してママのためではないということ。
たとえばパパが子育てに参加するだけでこんな素敵なことが起こるのです。
ある父親講座で、参加者の男性たちに、子育てに関わることで自分にやってくるプラスのことを一人ずつ話してもらいました。
するとこのような意見が出てきました。
など、たくさん出てきました。まさにいいことだらけですよね。
参加されていたお母さん方にも、パパが子育てに関わることで自分に起こる“いいこと”を聞いてみました。
こんな意見が出てきました。
など、こちらも書ききれないほど出てきました。
パパとママだけでなく、もちろん子どもにも“いいこと”がやってきます。
それは子どもに代わって私に言わせてください。
いかがですか?
パパが子育てに関わるだけで、パパにもママにも子どもにも素晴らしいことが無数に起こるのです。
全ての立場で共通するのは「自分の笑顔が増える」ということ。
ごく普通に夫婦で子育てをするというだけで、家の中に笑顔があふれるようになるなんて素敵ですよね。
父親が家事や子育てに関わるのは、決してママのためではなくパパ自身のためでもある、ということはこれでよくわかっていただけたかと思います。
「子どもに関わることで我慢を覚える」「人間的に成長する」というパパもいましたよ。
パパに積極的に家事や子育てに関わってもらうには、いかに本人がヤル気を持続させるかがポイントです。
そのポイントを提案したいと思います。
「子どもにやる気を持たせるポイントは"できた!"の気持ちを持たせること」…とよくいわれます。
それをパパにも応用するのです。
前回の記事でお伝えしたように、子育てや家事にまつわることは、ママにとっては簡単なことでもパパにはとても難しいことが多いものです。
さきほどの父親講座でのアンケートでは、例えば「子どもの外出時のコーディネートができない」の項目に、なんと3分の2のパパが〇をつけていたのです。
信じられないかもしれませんが、大半のパパは子どもが出かける時、どんな服を着せたらよいかもわからないのです。
子育てや家事の中で、夫婦で分担するものがあれば、パパにはまさに「できた」の気持ちが味わえ、自信を持てるようになるものからがいいようです。
最初は簡単なことから始めてみましょう。洗濯物をハンガーにかけるだけでも、子どもに絵本を読んでもらって寝かしつけをしてもらうでもいいでしょう。
もしそれでもわからないようであれば、最初だけ一緒に作業をするというのもいいですね。 ママの負担を減らしつつ、引き継ぎのような感覚で提案してみましょう。
仮にそのやり方ややった「結果」に不満があったとしても、気づいた点を一番に言わないようにすることもポイントかもしれません。
たとえば、親子で帰宅した後、パパが珍しく子どもの服を着替えさせてくれたのはいいが、まだ暑いのに、長そでを着せたり3枚着せたりしていたとします。
そのとき、ママからのひと言目が「あ、着替えさせてくれたの」だった時と、「何、それ!」だった時とでは、パパの今後のやる気がずい分違ってくるようです。
じつは「やったのに言われた」という話は、男性同士の会話の中でもよく出てきます。
何か気づいたことがあっても、まずは認めるような言葉をかけ、そのあといいたいことを伝える、という順序にするだけでモチベーションは変わってくる、というわけです。
もちろんこれはママからパパにかける言葉だけでなく、パパからママに、また子どもにかけるときも一緒です。
長年保育士をしていた私は、家事や子育てはとても大変だということを知りました。
一方で、それらの楽しさにも気づきました。
だからこそ家族で協力し、感謝の言葉を掛け合うことで大変さも楽しさもうまく分けあうことができると考えています。そうすれば、家族の絆はもっと深まるはずです。
これからも私は世の男性たちに、子育てや家事に積極的に関わる大切さと、その楽しさを訴えていきたいと思っています。
それによって、みんなの笑顔が増えるのですから。
こどもコンサルタント 原坂 一郎
1956年、神戸市生まれ。関西大学社会学部卒業。神戸市内で23年間6か所の保育所勤務を経て、2004年「こどもコンサルタント」に。笑いと笑顔をキーワードに、子どもおよび子育てに関するさまざまな研究・執筆・講演を全国で展開。『読むだけで子育てがうんと楽しくなる本』(春陽堂)、『男の子のしつけに悩んだら読む本』(すばる舎)ほか著書多数。
Facebook:@IchiroHarasaka
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