高い思考力を問われ、マインドスポーツとも呼ばれる「将棋」。藤井聡太竜王の活躍などもあり、子どもにも将棋に興味を持ってほしいというママ・パパも多いのではないでしょうか。
そんな将棋の対局でよく見かける脚つきの将棋盤。
裏返すと真ん中にピラミッド型に彫られた四角いへこみがあるのをご存じですか?そのへこみには、歴史ある将棋ならではのおどろおどろしい名前がついているんです。
「子どもに教えたいモノの名前」シリーズ第10弾は、将棋盤の裏にあるへこみについて出題します。
【ここでヒント!】
戦国武将にも好まれていたといわれる将棋。真剣勝負のさ中に邪魔するものが現れたら、血の気の多い武将たちは彼らをどうするでしょうか?このへこみには、武将たちがある行動を起こすことで溜まっていくものの名前がついています。
正解は…
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「血だまり」でした!
正式名称は「音受け」ですが、別名で「血だまり」と呼ばれています。
その由来は対局中に口を挟む第三者の首を切って、ひっくり返した将棋盤に置いたという言い伝えから。切った首からしたたり落ちる血がこのへこみに溜まる様子から「血だまり」といわれるようになったんだとか。
織田信長や豊臣秀吉、徳川家康といった名だたる戦国武将に好まれていたという将棋は、戦の代わりに使われていたという説もあります。当時、そのような真剣勝負に口を出すことはタブーだったのかもしれませんね。
実用上のへこみの役割は
①盤に駒を指した時にパシンッ!とキレの良い音を響かせるための“音響効果”
②へこみが盤の内部の水分を逃がすことで、製造工程でひびやゆがみができるのを防ぐ
このふたつがあります。
ちなみに、この血だまりは碁盤にもあるんだそう!木製の本格的な盤を見つけたら、ぜひ裏側をチェックしてみてくださいね。
同じく将棋盤つながりで着目したいのは将棋盤の脚。
ぷっくりとふくらんだ独特な形の脚はクチナシの実をかたどったもの。「クチナシ=口(出し)無し」で、こちらも「対局中に周囲が口を出してはいけない」という戒めが込められているという言い伝えがあります。
ちなみに、本来クチナシの実は六角ですが、縁起の良い「八」にちなんで八角でつくられているんだそう。
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将棋盤にとても恐ろしい言い伝えがあったとは、驚きですよね。全神経を集中して目の前の相手に挑む棋士にとって神聖な勝負の場を口で汚すことは、首を切られてもおかしくないほどの大罪だったのかもしれません。
ほかにも、将棋にはおもしろい雑学や言い伝えがたくさんあるのでぜひおやこで調べてみてくださいね!
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ライター Ichika
山梨県生まれ。関西、九州での生活を経て11年ぶりに地元に戻りライター業をスタート。身内や友人に教育関係者が多く、たくさんのヒントを得ながら自分なりの育児を模索中。子育て経験をもとにした体験談やコラムも発信しています。
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