非認知能力についてまとめています。
非認知能力とは「点数では測れない、生き抜くために必要な力」のこと。 一方、点数化できる読み書きの力や運動能力などは「認知能力」です。
これからの時代は、しっかり勉強して偏差値を上げ、よい大学・大手企業に入れば安泰ではありません。 予測できないことが起こる時代に、どこにも正解はないからこそ、自分で、他者と共にベストな方向を見いだせる力として必要なのが「非認知能力」です。
大学入試でもより社会に出てから役立つ力が求められるようになり、「非認知能力」について問われる内容に変わってきています。
非認知能力は具体的には、 ・我慢する、落ち着くための力、自分のルールを守れる(忍耐力・自制心) ・やる気・挑戦のための力(意欲・向上心) ・思いやり・コミュニケーションのための力(共感・協調性) ・目標を決めて計画を立て、課題を認識して解決への道筋を立てられる。客観性を持てる(メタ認知) ・リーダーシップをとれる、他者と対話・調整して協調できる(社会的能力) ・失敗から学ぶことができる、失敗しても悩まず楽天的にとらえられる(回復力・対応力) ・自分で工夫できる、創造力、直観力がある(クリエイティビティ―) などがあります。
「非認知能力が伸びていけば、認知能力にもプラスの影響を与える」と多くの研究結果があり、認知能力を伸ばすベース(土台)となります。
「ペリー就学前計画(ペリー・プレスクール・プロジェクト)」について 幼児教育を受けさせられない貧困世帯の3~4歳の子ども123人を対象に実施。2年間にわたり、123人の約半数の子に毎日2.5時間を週3日間、教室で修士号を持つ専門家による読み書きや音楽などの授業を受けさせ、さらに週に1度教師が家庭訪問し90分間の指導を行いました。 教育を受けた子とそうではない子で、その後の彼らの生活や人生にどんな違いが生じるかを、実に約40年にわたり追跡調査。 その結果、就学前計画での教育を受けた子と受けなかった子どもで、犯罪率、学校中退、留年率、雇用、麻薬使用、大学入学、就職に優位な差が認められました。
就学前(乳幼児や保育園、幼稚園の時期)に教育を受けることで、大人になってからの、雇用形態や所得、学歴、仕事ぶりや社会的能力に優位な差が生まれることが分かりました。
この調査が非認知能力という概念が見いだされ、注目されるきっかけとなりました。
3歳、4歳、5歳、6歳の幼児期における非認知能力の育て方、どのように伸ばしていくかについて、親の関わり方をまとめています。
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